内容説明
奥州白河の武家の道を捨てて船宿“たき川”に婿入りし、二代目を襲名した米造の裏の顔は、江戸の目明かし三百の総元締。法外な値をつけると噂の料理屋“八百善”の娘お美代の不審死について相談を受けた米造だったが、調べに差し向けた手下清次が何者かに斬られてしまう。折しも白河藩主松平定信が砒毒を盛られ…。田沼との暗闘が激しさを増す、シリーズ第二弾。
著者等紹介
樋口有介[ヒグチユウスケ]
1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第六回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
98
船宿たき川捕り物暦2作目 2020.05発行。字の大きさは…小(字が薄いので、読めない大きさ)。元白河藩士・真木倩一郎は、小野派一刀流佐伯道場で目録を賜り、師範代を務めていたが。目明かし支配・米造親分の娘・お葉と祝言を挙げ、刀を捨て船宿たき川の主人・二代目米造となります。此度は、高級料亭・八百善の幼い娘・お美代が、男と交わっていた最中に頓死した事が発端となり、物語が進んで行きます。二代目米造が、調べて行くとお美代は、男であり、衆道を目的に、老中田沼意次が…。この本は、話が回りくどいし、テンポが悪い…です。2020/08/05
ぶんぶん
18
【図書館】「たき川捕物暦」シリーズ、第二弾! 侍から岡っ引きの束ねになった米造のその後を描く。 師走から正月までの江戸の風物詩を描き、細やかな風景描写も交え生き生きと活写する。 いろいろな謎が起こるが身近な謎解きをして次回に回すと言った体裁を取った様だが、次回作に取り組んでいるのかは不明。 こんな宙ぶらりんで終わる訳無いですよね、樋口サン! 相変わらず、細かいところまで目が行き届いて流石です。 もともと、時代作家と言われても判らない位、江戸時代の状況を描いている。 是非とも、続編を。2021/06/10
ふぃえ
9
船宿たき川捕物暦シリーズ2。武家の道を捨てて、船宿太刀側に婿入りし、江戸の目明し下っ引き300名の総元締めも引き継いだ主人公の二代目米造。ちょっとした事件は起こるけれども、もっぱら、雰囲気や情景を楽しみました。なにより奥さん(?)のお葉が恰好よくて、かつ、いじらしくて、もっとお葉に会いたかった。あとがきの最後に「読者の皆さんに『次の事件』の予兆を感じていただければ幸いです。令和2年4月1日」とあるのが悔しいです。樋口有介氏の読みたいものは読破しました。改めて、ご冥福をお祈りいたします2023/03/09
キューカンバー
7
続編、楽しんで読了しました。2022/09/05
蕭白
7
悪くなかったです。2021/08/23