内容説明
放火大量殺人の実行犯を検挙した刑事隼野一成が捜査本部に帰還し、拍手で迎えられたのも束の間、犯行グループから予告状が届く。警察だけが知り得る犯人の象徴―“蜂”の針は、現役大臣殺害を示唆していた。捜査支援分析センターの異端児天埜唯が電波傍受・映像解析で犯人特定を急ぐも、捜査は公安主導となっていく。内外で高まる圧力。やがて隼野を悪夢が襲う…。
著者等紹介
沢村鐵[サワムラテツ]
1970年、岩手県釜石市生まれ。2000年『雨の鎮魂歌(レクイエム)』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Junichi Yamaguchi
35
『支配者は生まれながらに決まっている』… シリーズ2作目。ヒロインの過去にも触れた今作。 次作では、黒幕と顔合わせかな? 期待して待ちたい。。 2019/12/22
rosetta
18
愛弟子に譲った内調のコントロールを失い古巣の公安の支配力を強化しようとする首相補佐官。蜂雀を含むテロリスト集団クリーナーとカイザー、ギュンターらの非法組織。SSBC内では天埜の正体を巡り溝が深まる。そうした汚泥に満ちた現実の外に、殺人者達の別の次元があり、繋がったり拒絶し合ったりしている。警察小説と言うよりもまるで『ヱヴァンゲリヲン』とか『攻殻機動隊』のような雰囲気を感じる不思議な小説。2020/10/01
chikap610
3
うーん、良く描けてます。 やはり、ボンクラ国会議員の読書感想文の題材ですね。2021/03/31
れじい
2
いやあ、やっとタイトルらしく天埜唯の活躍の場が出てきて一安心。だけど相変わらずグジグジの隼野さん面倒な奴やな。 とはいえ3部作最後の3作目を期待して読む気になったので、1作目を読んだ人にはとりあえずなんでもいいから2作目を読めとだけ言っておこう。2024/10/26
みやしん
2
バトル描写がなんとももどかしい。上級国民は総じて腐敗し陰謀を巡らせていると作者が断じてしまっているから、アナーキーな思考故にそりゃあ主人公はストレスmaxにもなろう。ヒロインの正体は判明したがまだ背景は見えず。2022/01/29




