内容説明
ドラッグストアでアルバイトをする新井智久は、斜向かいの喫茶店で働く七波杏子と交際中。仕事終わりにその喫茶店に寄ると、先ほど自分の店で買い物した男が、レジから四千円を盗んで逃走。なぜか杏子はその後、智久に自分の苗字を名乗ってほしいと頼み…。(「撫子の予言」より)『時世堂百貨店』の周りで起こる少し不思議な事件。巧妙に張られた伏線がもたらす、驚きのラストとは?変わりゆく町を舞台にした、心温まるミステリー集。
著者等紹介
長岡弘樹[ナガオカヒロキ]
1969年山形県生まれ。筑波大学卒。2003年「真夏の車輪」で第二十五回小説推理新人賞を受賞し作家デビュー。08年「傍聞き」で第六十一回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。13年『教場』が「週刊文春ミステリーベスト10」第1位に。同作は2014年本屋大賞にもノミネートされた。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
107
長岡さんの連作短編集です。時世堂百貨店のまわりで起こる様々な事件らしきものがあって、それぞれにうまく解決策が施されています。私は読んでいて何か朱川さんの作品と若干似ているなあという気がしました。面白い作品集でした。2022/10/12
イオちゃん
40
時世堂百貨店のある街でのミステリー短編集。一つ一つに驚きの展開があるのだけど、全体的にもゆるりとつながりがある。極め付けは最後の「交点の香り」で「白い修道士」の始まりの部分が語られて、またびっくりだ。それぞれの話も、読み落としのないように、緊張感を持って読まないと、関係性に気づけないかも。好きだったのは「撫子の予言」かな。なかなか面白かったです。2019/11/04
Junichi Yamaguchi
36
『ビッグベン』… 時を遡る連作短編集。 とても優しい作品。 同じものを見て、異なる想いを重ねている名も知らない誰かの存在を思い、勝手に照れ笑い。。2019/11/27
ニカ
35
帯に「変わりゆく町を舞台にした心温まるミステリー集」と書いてあるが、内容は結構ヘビーなものもあった。「歪んだ走姿」「苦い確率」が好き。2023/05/19
left7
29
短編の名手である長岡さんの短編集です。読み終えて思わず「やっぱり長岡さんはさすがだな~」と唸ってしまいました。期待値が高いのにそれでもこれだけ面白いと思える短編をたくさん書けるのは横山秀夫さんぐらいではないでしょうか。本のタイトルから解説まで無駄がなく、どの短編もしっかり感心させられる結末で短編ミステリーの凄さが詰まっているので、ぜひたくさんの人に読んでもらって長岡さんの技を味わってもらえればと思います。マイベストは「歪んだ走姿」でした。2020/12/01




