内容説明
戸が静かに叩かれた。大家の美保が訪ねてきたのだ。美しく豊満な淑女は、互いの境遇を憂い、慰め合うことを提案してきた。「筆下ろしは私で構いませんか」漂う甘い匂いに気圧されるように、身を委ねた―。梶沢大悟、二十五歳。元は大名家の勘定方の家柄だったが、ある事件で父が切腹となり、放逐され長屋暮らし。しかし、そこに人妻となった元許嫁が現われて…。
著者等紹介
睦月影郎[ムツキカゲロウ]
1956年神奈川県生まれ。数々の職業を経て、二十三歳の時に官能作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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