内容説明
優れた探索力と圧巻の剣技で数々の難事件を解決に導く、北町奉行所与力・水川秋之進。最近つとに名を上げ、南町の風烈廻り与力・青柳剣一郎と並び称されるほど。剣一郎は後進が育つことを喜んでいた。そんな折、南町が自殺とした事件を水川が掘り起こし、殺しと断定。すると、剣一郎を貶める蜚語が飛び交い始め…。剣一郎は、脚光を浴びる英雄の怪しい動きを追う!長編時代小説、書下ろし。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。87年『絆』で日本推理作家協会賞を、90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する。以降、社会派推理、時代小説の旗手として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
161
もう~~!イライラするわぁ(怒)北町の水川に、陰で蠢く老中・磯部相模守のヤツめ!加賀藩もしっかりせいょ。前回からの決着をみない今作は次回への伏線なのかー次回、見事に胸のすく話を待っていたい。それにしても、世間の噂に一喜一憂しない青柳剣一郎はさすがですね。2019/08/23
やま
83
風烈廻り与力・青柳剣一郎46作目 2019.07発行。字の大きさは…中。 前回は、将軍家へ献上した加賀友禅が街中で発見されたことがきっかけで、事件が進んで行きました。そして事件解決がスッキリしなかったです。今回は、まだ加賀友禅の事件が終わっていなかったのにはビックリです。 このシリーズは、毎回楽しみにしています。読みやすく、一気に読んでいますが。今回は、まだ続くのかという思いです。設定にだいぶん無理があるように思います。いままでは、一話完結できていたのですが。2019/08/29
とし
81
風烈廻り与力・青柳剣一郎「虚ろ陽」46巻。え~45巻の加賀友禅の将軍家献上品騒動が尾を引いてきましたか、北町奉行所与力や水川秋之進、老中の磯部相模守卑劣ですねイライラしますが、さすが青柳剣一郞さん泰然とし行動していますね。読み手としては次巻ではスッキリ解決して欲しいですね。2019/12/19
真理そら
37
青柳与力並みの力と人気のある若い与力が北町に誕生!と瓦版が煽り、湯屋や髪結いでも話題騒然。もはや青柳与力の時代ではない!と世間が騒がしくて蚤取り太助はじめ青柳ファンは気が気ではない。現代のマスメディアもこんなことしてヒーローを作りたがるよね(笑)と思いながら読み進んだ。青柳本人はそういう噂より北町の与力の事件の処理の仕方に疑問を感じて太助他をなだめながらコツコツと真相に迫っていく…前作『宵の凶星』から話が続いているので前作を超絶斜め再読してから読んだ。太助を傍に置きたがる多恵さんが可愛い。2019/07/13
ベルるるる
16
前作からの続きなんだけど、解決せず次作に続く。2019/08/21