内容説明
東京湾に浮かぶ天然ガス掘削プラットフォーム“エレファント”。大型台風が迫る中、作業員の転落死亡事故が発生。単身現着した警視庁捜査一課の入間祐希は残留物から爆発事件を疑う。施設内の社員へ事情聴取を進める中、外部との通信がダウン、さらに存在しないはずの何者かが液体爆薬の染み込んだ札束を抱え、イルマの目の前で爆死した。姿なき爆弾魔との死闘が始まる!
著者等紹介
結城充考[ユウキミツタカ]
1970年、香川県生まれ。2004年『奇蹟の表現』で第十一回電撃小説大賞銀賞を受賞。08年『プラ・バロック』で第十二回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
future4227
47
イルマシリーズ2作目。東京湾上のメタンガス掘削施設。初めは1人の作業員の転落事故に過ぎなかったものが、女刑事イルマが単身乗り込んできたことによって、事件解決どころか、あれよあれよという間にテロ犯罪にまで発展。その存在はまさにファイアスターター(着火剤)のよう。台風直撃の中、通信も応援も途絶した孤立無援状態でたった1人で犯人と対峙するイルマ。生意気な小娘のくせに満身創痍で戦い続ける、まさにダイ・ハードの世界観。そして今回も難読漢字あり。「捩る(の旧字体、もはやデジタル上では表示できない)」2019/10/19
Junichi Yamaguchi
33
『渇望』… 一作目の殺し屋は登場しなかった。 胸を張り続けるヒロインを願って、次巻を待とう。。2019/05/20
kei@名古屋
23
一作目が殺し屋なら二冊目は爆弾魔。クローズドサークルでハラハラドキドキというよりは割と激しくドッカンとしておるな。終わり方のあっさり感が何とも言えぬ読了感を生みます。四ヵ月連続刊行の二冊目。犯人はこの中にいる!!そりゃそうだ2019/06/19
み
21
何となく読了(^^;面白くないわけではないものの…。1作目よりはイルマさんがヒトらしくなって、宇野さんの縁談を気にしてるのに、ニマっと。縁談の結末が気になるので次作も読もうかなぁ。2020/11/07
YH
1
前作ではイルマの粗野さと独善的な部分が目立ったが、今作の夏を守ろうとする様子にイルマをちょっと好きになった。2020/10/15