内容説明
北町奉行所定町廻り同心・渋井鬼三次の息子・良一郎が幼馴染みの小春と失踪した。書き置きから大坂への欠け落ちが疑われた。腕利きの文六親分の下ッ引をつとめる良一郎が何故?“鬼しぶ”と綽名される友の心中を察した市兵衛は、若き日、算盤を学んだ大坂へ。二人の捜索中、市兵衛は良一郎が探っていた、大坂に本店を持つ騙りの噂が絶えない両替商を見つける…。
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経て執筆業に入る。2010年に刊行された『風の市兵衛』(祥伝社文庫)がシリーズ化されるや、圧倒的支持を得て、一八〇万部を突破。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
102
風の市兵衛 弐「縁の川」24巻。渡り用人市兵衛さん、修行時代の上方へお帰りなさい、ずいぶんと年月が経っているので勝手が違うのかちょっと地味な活躍でしたね。「一筆啓上 小春様」は切なかったですね。 2019/03/18
はにこ
32
良一郎と小春が大阪に。その後を追って市兵衛も。両親が死んだ真相を知り、仇を打つのかと思っていたんだけど、ちょっと違った結末に。江戸が舞台じゃないからなのか、役者が揃って無かったからなのか、いつもより迫力に欠けた気がする。2021/05/20
真理そら
31
市兵衛さん大阪へようこそ!身近な地名が続々登場する風の市兵衛シリーズが読めるなんて、感激です。ちょっと前までは市兵衛さんが地方巡りすると常連に会えなくて寂しかったけれど、シリーズが弐になってからはそうでもない。2019/02/17
のびすけ
28
今回の市兵衛さんは、失踪した良一郎と小春を追って大坂へ。二人が失踪した背景や大坂での捜索に多く割かれていて、物語の正味としてはやや物足りなかったかもしれない。それでも、小春とお菊姉妹の境遇が切なく、お菊から小春に宛てた手紙には胸が熱くなった。大坂の米取引や長屋投資の話も、市兵衛シリーズならではで興味深かった。良一郎と小春はこのまま結ばれるのかな?2023/07/27
み
28
さくさくと♪市兵衛さん、今作も剣だけでした、ちと残念なり。小春さんは、どうするのか、先が楽しみ(^o^)2019/06/21