出版社内容情報
木宮条太郎[]
著・文・その他
内容説明
中堅商社千葉サプライの名誉顧問が誘拐された。犯人の要求は身代金七億円、同業他社との事業統合の断念、そして「誘拐の事実の公表」。メディアに根回ししつつ上場規程を守って開示すれば株価は暴落、警察は公開捜査に踏み切り、世間は騒然となるだろう。会社の金で身代金は払えるか、その是非は?肩書だけ危機管理担当のヒラ社員岡野は、前代未聞の大仕事を任された。
著者等紹介
木宮条太郎[モクミヤジョウタロウ]
1965年、兵庫県生まれ。金融機関勤務を経て、2005年『時は静かに戦慄く』で第六回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
38
単行本からだいぶ改良されていた感じ。2019/05/23
mr.lupin
30
何の予備知識もなく飲み始めて、やっとの事で読了した。てっきり、「誘拐」と言うワードから刑事物かまたはサスペンス的なストーリーかと思い込んでいたのがそもそも間違いだったようで、仕事小説的な内容に何だか良くわからないまま読了した感じ。誘拐の身代金に会社のお金を使える?って言うのも、今一つ良くわからなかった。著者の他の作品に期待をしよう。⭐★★★★2023/11/11
Yunemo
20
一体何だったんでしょうね、この展開。冷静に読み砕くと上場会社としての諸問題が随所に散りばめられていて、それはそれで納得感も。あとがきにこのコンセプトは2010年と、確かに内部統制という言葉の出始めだったのかもしれません。いろいろ続いた不祥事への対応、グローバルスタンダードへの対処等々賑わった時期だったのかもしれません。でも今もって何も変わっていない、それよりも経営層での問題ばかりが噴出し会社が傾く事態にも。人の心の闇、家族への想いが、実務家の力量を如何なく発揮し、どこにも被害がないまま真相が不明のままに。2019/01/27
ブルーベルベット
11
相方が出張の折りに購入した本だそうで、拝借して読了。 ある会社の名誉顧問が誘拐され、身代金とともに様々な要求がなされる。いったい、犯人の狙いは何なのか。途中でうっすら真相がわかってしまったが、身代金に会社の金を使えるのか、など興味深かった。2019/02/09
だいゆー
5
元代表取締役(現名誉顧問)が誘拐され、内部統制室中年平社員が悪戦苦闘…2018/12/15
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