出版社内容情報
今村翔吾[]
著・文・その他
内容説明
天才花火師と謳われるも、愛娘を花火の事故で喪い、妻も世を儚み命を絶つ―。明和の大火の下手人秀助は、事故の原因たる怠惰な火消に復讐を誓い、江戸を焼いた。二年前、新庄藩火消頭松永源吾と対決の末捕えられ、火刑となったはずだが、朱土竜、瓦斯と、秀助と思しき火付けが今再び起きる!秀助は生きているのか?江戸の火消が再び結集し、猛り狂う炎に挑む。
著者等紹介
今村翔吾[イマムラショウゴ]
1984年京都府生まれ。ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て、作家に。「蹴れ、彦五郎」で第十九回伊豆文学賞最優秀賞、「狐の城」で第二十三回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞。本シリーズ第一作『火喰鳥』で、第七回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
435
謎が謎を呼び謎のままで終わり、とにかくいろいろな謎が多すぎて、モヤモヤ!しかし次作への序章なのかもしれないという期待する今作でもありました。モヤモヤしたんだけど、二つ名を持つ火消しがわんさか登場して、江戸の火消しのオールスターそろい踏み!次世代の火消しも成長しそうで、まるで北方水滸伝を彷彿させてくれる!今作でモヤモヤした分を次作でスカッとしてほしいですね。2018/12/31
W-G
388
何気に火喰鳥最大のピンチだったのでは?と思わせられた火事場に、まさかの人物がまさかのアノ人でまさかの実力を発揮して火消ししてしまう展開はかなり熱かった。随所に挿入される秀助の章がまた良く、見方が変わること間違いなし。もうひとつのメインテーマである番付狩りパートも滅法楽しく、何気に一番気になったのは、名前だけ出続けている晴太郎。「四人目が晴太郎、五人目が加賀鳶義平、六人目が晴太郎、七人目が晴太郎…」は大いに笑えた。いつか満を持して登場し、とんでもない大金星を上げる姿を見せて欲しい。2022/06/08
海猫
364
シリーズ第七弾にして、まだまだ絶好調。ぼろ鳶組以外のレギュラーキャラも増えてきてどんどん厚みが出てきた。シリーズ一作目「火喰鳥」の後日談的な性格も併せ持ち、展開がミステリー的にも読めて興味深い。一作目では描かれなかった場面が回想のように、鮮烈に印象に残る形で出てくるのも良い。逆算して「火喰鳥」の方にも、より深みを感じた。おなじみメンバーの活躍があってクライマックスの盛り上げが素晴らしい。讀賣が付録的についてるのが気分が出る。裏面は「火喰鳥」の内容紹介で、新規読者にも親切設計。早くも次巻が待ち遠しい。2018/11/15
mint☆
331
ぼろ鳶第7弾。シリーズを読み進めるたびに今回が一番面白かった!を更新し続けています。火刑になったはずの秀助と同じ手口の火付けが再び始まる。秀助は生きているのか。源吾たちが謎に迫る。今回は登場人物も多く内容も盛りだくさんなのに全然迷子にならない。ページを捲る手が止まらない。特に後半は息を飲む展開。そしてこんなに泣けるとは。改めて源吾はかっこいい男だと思った。2021/02/10
三代目 びあだいまおう
325
遂に我らがぼろ鳶源吾が死・・・死を覚悟した!江戸を襲うは幾万もの人が犠牲になったあの『明和の大火』の再現か?手口、現象共に明和の大火の下手人で処刑されたはずの天才花火師、奴にしかできないはず!生きていたのか?更に火消番付を次々と襲う謎の火消狩りも跋扈!これまでの巻(零:黄金雛含め)に出てくる新旧オールスターのが登場しシリーズファンには堪らない展開!奴なのか?火消狩りは誰?目的は?350頁以降の怒濤の展開は一気を越える一気!貴方の大好きな輩共のメチャクチャな格好良さ!さぁ、震えやがれ!熱き漢達の魂に‼️🙇2020/02/29