出版社内容情報
岡本さとる[オカモトサトル]
著・文・その他
内容説明
健やかに成長する我が子に妻久栄の笑顔。秋月栄三郎は至福の日々を送っていたが、同時に物足りないものも感じていた。こんにゃく三兄弟の悩みを解決したりはするものの、一向に釈然としない。ある日、人格者と評判の質屋の主から妻の不義調査の依頼を受けた。そしてはたと気が付いた。おれは取次屋なんだと。意気揚々となる栄三だが、背後に闇が見え隠れして…。
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九〇周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
89
取次屋栄三「女敵討ち」19巻。栄三郎さん久栄さんとの子供ができて護ものが増えて、穏やかになったのか取次屋の仕事も穏やかだったですね。2018/12/08
み
22
さくさくと♪このシリーズにしては、最後のお話しが、何とも後味が悪いような^^;こんにゃく兄弟も又さんも、いいお話しだったのに。2019/05/06
ドナルド@灯れ松明の火
21
大団円に向けて、気がかりだった又平とおよし、こんにゃく三兄弟の勘太の昔の女、浮気が疑われる、古道具屋の女房の調査依頼等小さな話で終始する。いよいよ次作で完結かと思うと悲しくなる。 ややお勧め2020/06/15
chacha
13
シリーズ19。早いもので、栄三と久栄に市之助が生まれた。男というものは幸せな生活に見えるのに、生ぬるく感じるものなのでしょうか。取次の仕事もいろいろ面白いけど女の身には命に関わる危ないことはしてほしくないもの。「老健」の老人4人の幼友達の話はなかなか面白かった。毎年暮れに1両だしあって貯める。生き残った者が、貯まったお金をそっくり貰える。4人のうちの2人が次々と亡くなって、、。借りを作ったまま死にたくないという気持ちわかりますね。上手く取次げて良かった。質屋の婿養子。人は見た目では分からないてことですね。2019/01/06
竹城 俊之介
11
妻と子ができた栄三郎。枯れた訳じゃないが、少し立場も変わり、本人も回りも微妙に気づかう様子。そんな中、取次屋の仕事をしてる時の生き生きした描写が対称的。幸せな家庭も大事。スリリングな男の仕事も大事。 今巻は3話「老健」が良い。老人4人組の友情。過去の恩義とか、申し訳ない気持ちとか、相手との思いのズレって割とある。すごく申し訳なく思っていることを相手は気にもしてなかったり。長年の友人でもありうる。でもそんな思いのズレを遥かに越える、今の相手を思いやる気持ち。友情が深くて泣けてカッコいい。親友に会いに行こう♪2020/09/14