内容説明
八丁堀の同心たちの役宅近く、北紺屋町に料理屋“はないちもんめ”はある。口やかましいが食材選びの目利きの大女将・お紋、美貌で姉御肌の女将・お市、そして女だてらに啖呵を切る見習い娘・お花。女三代が営む賑やかな店に、常連の同心・木暮が浮かぬ顔で現われる。横行する追い剥ぎを捕えられずにいるというのだ。女三代がかしましく事件を解決する新シリーズ第一弾!
著者等紹介
有馬美季子[アリマミキコ]
1969年生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
39
時代小説の中で料理屋、それを商う人たちを主人公にどのくらいの作品が出てるんでしょうね。美味しそうな料理の数々と読み易いのが相まってつい読んで見たくなる、そしてそれは殆んどがシリーズ化されるという。本作は名前の通りお紋、お市、お花の女三代で営む料理屋。常連に同心がいたり、版元がいたりするのはお馴染みの光景。子供だてらに寺子屋の師匠を恋のさやあてに喧嘩をしたり、お市の美貌に鼻の下を伸ばす常連たち、悲喜こもごもの人生を料理と共に味わえる新シリーズ。大女将のお紋が秘密を抱えてるのがこの作品の肝かな。2018/07/18
たんぽぽ
26
女三代で営んでいる料理屋「はないちもんめ」。 お紋、お市、お花のそれぞれに個性的な魅力がある。 料理人の目九蔵の作る安価で美味しい料理がどれも美味しそうだ。 三代の女それぞれが胸に屈託をかかえながら、前向きに店を営む様子がいい。 物語が始まりました…の巻ね。 続きも読まねば。 2019/03/01
メルル
21
女性三代で営む料理屋「はないちもんめ」。主人公のキャラが今までと違うように思う。キャラが濃いめ。特に大女将と孫が…。二人の喧嘩が激しいこと。しかし、おとり作戦を思えば女将も濃いめかも。時代劇で登場するコミカルな場面を思い起こす。そんな場面が多めなことが楽しかった。鮪が安く買えるのは、羨ましいよな。ところで料理人の目九蔵って何者なんだろう。絶対何か秘密があるよね。ワクワクする。2018/08/09
ドナルド@灯れ松明の火
18
先に「くいだおれ同心」を読んで面白かったので、本家のはないちもんめを読んでみた。なかなか面白くこのシリーズを続けて読もう。 お薦め2021/08/07
ごへいもち
16
祖母と孫娘の言い合いが楽しく感じられず挫折2023/02/27
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