内容説明
年寄りばかりを狙った騙りに、老夫婦が首をくくった。蓄えのすべてを奪われていた。再び定町廻り代理を命じられた日暮龍平は、若い猿回し夫婦を捕縛、夫は打ち首、病身の妻は放免とされた。妻お楽は故郷の会津に義父重右衛門を訪ねる。一切を聞き復讐の鬼と化した重右衛門は、あろうことか息子の俊太郎を拐かした!憤怒する龍平は親として剣をとり追跡するが…。颯爽時代小説!
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経て執筆業に入る。2016年に、「風の市兵衛」シリーズで第五回歴史時代作家クラブ・シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蕭白
6
これで終わりなのかなぁ。定町廻りとしての主人公の活躍も読んでみたいです。2021/06/08
ニッキー
6
今回は、息子が攫われ非常に殺されるのかと、重苦しい展開で一気に読み終えました。 最後に結 上町廻り方とあり、これで最終回なのだろうか⁉️ 出版社が変わったので、書き下ろしで続けてもらいたい。 家族、特に息子との掛け合いがなんともほのぼのとさせてくれる。2021/04/14
kazukitti
4
一応は「その日暮らし」ではなくなったてことでシリーズ完てことなのかしら。最初はいつも通りのVSクソヤロウかと思ったら、まぁこう犯罪者であっても親子や夫婦の情はあって遣る瀬無い切羽詰まって行き場のなくなった感情の発露みたいなのもあって、ややスッキリ感は低かった。主人公父子と敵役の父子との対比ではあって、ラストに主人公父子の爽やかさで一抹の爽やかさがあったということなのか。敵役の死んでしまった父と子の血が、お楽に新たに生まれる子への明るい未来も感じさえるというのもあったのかな。2020/08/06
めがP
1
最終巻になるのかな? 江戸北町奉行所同心 日暮龍平が今回も病気療養の同輩に代わって老人を狙った騙りの捜査を任される。 夫婦者の猿引きの仕業だとわかり捕縛する。夫は死罪、妻は放免される。 下手人の父親が復讐のために日暮の息子をかどわかす。 龍平は倅を取り返すために下手人を追いかける! 下手人の親子と龍平の親子の対比、そして息子の成長が感じさせる結末へと… 2020/09/15
ともちゃん
1
しみじみですね。これで、シリーズ終わりですか?2020/03/04