内容説明
「雪の形をどうしても確かめたく―」下総古河藩の物書見習・小松尚七は、学問への情熱を買われ御目見以下の身分から藩主の若君の御学問相手となった。尚七を取り立てた重臣・鷹見忠常とともに嬉々として蘭学者たちと交流し、様々な雪の結晶を記録していく尚七。だが、やがて忠常が蘭学を政に利用していることに気付き…。蘭学を通して尚七が見た世界とは―。
著者等紹介
西條奈加[サイジョウナカ]
1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第一七回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。12年『涅槃の雪』で第一八回山中義秀文学賞を受賞。15年『まるまるの毬』で第三六回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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