内容説明
唐木市兵衛を相模の廻船問屋が言伝を持って訪ねてきた。相手は返弥陀ノ介の許から姿を消した女・青だった。伊豆沖で海賊に捕えられるも逃げだしたらしい。弥陀ノ介には内密にと請われ、市兵衛はひとり平塚に向かう。一方、弥陀ノ介は“東雲お国”と名乗る女海賊の討伐のため浦賀奉行所に派遣される。だが、お国は、弟を殺された哀しみで、復讐の鬼と化していた…。
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経て執筆業に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
105
風の市兵衛「架け橋」20巻。弥陀ノ介さん運命の再開物語の最後は青さんを嫁にしかも子供まで、市兵衛さん一生懸命奔走活躍したのに見合の話はダメでしたね、ま~市兵衛さんらしいかな。次巻があるのかなちょっと心配なエンデイングでした。2017/11/26
はにこ
28
市兵衛に縁談。もう40になった市兵衛にまたとないチャンス。そしてまた出てこないかなぁと思っていたお青。出てきたー!しかも弥蛇ノ介の子供を身籠っていたとは。海での戦いを経て弥蛇ノ介とお青と市兵衛の縁談は明暗分かれた。さてここに来て、前作を飛ばして読んでいたことに気がつく。早く読まないと。。2021/02/25
ベルるるる
28
終わり方がまるで最終回のようだった。2017/12/20
み
25
う~ん、心配な終わり方。最終作なんだろうか。青が幸せになれそうなのは良かったんだが。2018/02/09
Miyaz
20
★★★★☆。市兵衛の縁談話が進んでいく。しかし、婿入りし江戸を離れたら、シリーズが終わってしまうと心配した。「お青」が出てくるが、以前の巻の一冊を読んでいなかったので、第一巻にでて来た「青」と同じなのか分からなかった。しかしこんな展開で弥陀ノ介と関わりが出来ていたのか。シリーズものは順番通りに読まないと話が繋がらないなと、今回つくづく思った。和船がこの巻で取り挙げられているが、私が知らないことばかりなのでとりわけ感じたが、筆者はよく調べて、櫓の本数の規制など、江戸時代の関東近隣の事情をよく反映させている。2019/08/29