内容説明
我々はバブルの犠牲者だ!―イケイケなバブル女の上司・山元里佳子は、質素なアラサーOL・才川美結の天敵。耳にタコの自慢話にお説教…ああ、うっとうしい!そんな里佳子がある事件をきっかけに婚活を本格始動、美結の気になる草食男子・野々村にまでちょっかいを出してきて…。私だって幸せをつかみたい!女同士の本音がぶつかる痛快ジェネレーションバトル小説。
著者等紹介
平安寿子[タイラアスコ]
1953年、広島市生まれ。フリーライターとして働きながら、アン・タイラーに触発され小説を書き始める。99年『素晴らしい一日』で第七十九回オール讀物新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
54
バブル世代とバブル後の上司と部下の世代ギャップを描いています。どちらが良いとかではなく、自分なりの道を歩もうと思わされました。バブルもゆとりも知らない世代としては物語そのものが興味深かったです。2020/10/25
GAKU
32
初読みの作家さん。40代バブル世代の主任里佳子とアラサーOL美結との、ジェネレーションバトル小説。最後のお互いに本音を言い合う場面は痛快でした。やはりバブル時代をポジティブに満喫してきた里佳子の方が、1枚も二枚も上手だったかな? 2024/12/18
のんちゃん
23
経済低迷期に育った美結の会社の上司里佳子はバブル期に20代を過ごした女だった。価値観や生き方は違えど、二人とも結婚が目下の重要課題だ。一章毎に二人が交代で心情を吐露する構成となっている。水と油の彼女達はわかりあえる日が来るのか⁈どちらの心情もわかりやすく、楽しい読書だった。平先生、やっぱり好きだなぁ。2018/02/09
なおお
13
アラサーOLとバブル女の「痛快ジェネレーションバトル小説」。楽しく読みました。 物心ついた時から不景気で、質素倹約が身についた美結(みゆ)と、バブル期に青春を謳歌して、40を過ぎても前向き、イケイケドンドンな理佳子は、互いに反駁し合う。 バブル期を過ごした身として、年は理佳子の方が近いが、アラサーの頃の自分を思い起こすと、美結の気持ちが痛いほどわかる。 最後の本音のぶつかり合いの場面が良かった。さすが年の功の理佳子。 いろんな評があるが、私としてはなかなか面白かった!2022/05/05
まつこ
12
バブル女、強い!この前向きさが幸せを呼ぶのか…。こうはなれないと思いつつ、羨ましくなってしまう。2022/10/04




