出版社内容情報
柚月 裕子[ユヅキユウコ]
内容説明
ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。仕事熱心で人望も厚い山川だったが、訪問先のアパートが燃え、焼け跡から撲殺死体で発見されていた。聡美は、受給者を訪ねるうちに山川がヤクザと不適切な関係を持っていた可能性に気付くが…。生活保護の闇に迫る、渾身の社会派ミステリー!
著者等紹介
柚月裕子[ユズキユウコ]
1968年岩手県生まれ。2008年『臨床真理』で第七回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。13年『検事の本懐』で第十五回大藪春彦賞受賞。16年『孤狼の血』で第六十九回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
370
なるほど、ここから『孤狼の血』へと繋がったわけね。他の作品ほどの読み応えはなかったかなぁ。途中でカラクリがわかってしまったことも残念。ただし生活保護周辺の事情は、読んでてとても現実感があった。無理にミステリーにせんでも、、、と思ったが、それじゃ柚月さんじゃなくなっちゃうものね。2018/01/20
イアン
238
★★★★★★★☆☆☆生活保護を扱った柚月裕子の社会派ミステリ。ベテランケースワーカーの山川が受給者への訪問中に殺された。新人ケースワーカーの聡美は、その裏に暴力団の影と不正受給の疑いがあることに気付くが…。なぜ山川は殺されたのか。なぜ報告書に暴力団との癒着を匂わせる記述がなかったのか。ミステリ要素もあるけど、どちらかと言えば生活保護制度のあり方を問う著者の意図を強く感じる。個人的には、不正受給対策には現金支給でなく、空き家や食品ロスと絡めた新たな制度に期待したい。生活保護を考えるきっかけとなる一冊でした。2021/04/03
のり
213
生活保護受給世帯を訪問していた「山川」が殺された。人望も厚く、仕事に対して妥協しない姿勢。後を引き継いだ「聡美」と「小野寺」は山川の死の真相と不正受給者を調査する。そんな中、山川に不信な点が…貧困ビジネスでヤクザの影。聡美にも身の危険が迫る。行政の在り方、人との繋がり、複雑に絡み合った現代社会の歪みが画かれている。2019/04/21
キムトモ
178
生保不受給ネタ話。佐方貞人検事シリーズや日岡秀一刑事シリーズに比べ粗筋が想像できてインパクトに欠けるなぁ〜〜が感想🤔今作でも暴力団関係者が登場するが筆者にとって使い回しの良い人種なんだろうか…筆者は男子を主役にした物の方が面白いのでは⁉︎と思ってしまいました…(ノ-_-)ノ~┻━┻佐方シリーズや日岡シリーズの新刊が出たら即購入だなぁ〜〜2020/05/28
納間田 圭
167
無能だと思う8を切り捨てたとしても…残した2の中にサボる8が出てくる誤算。逆に…無能な8を残すと…その8の中からヤル気のある2が誕生してくる誤算。つまり…8が無いと2も無いし、2が無いと8も無い。いつの世にも役に立たないヤツはいるもの。でも…彼らがいないとこの社会は成り立たないのか。ある地方都市に勤務する…社会福祉課ケースワーカー達の話し。社会保険制度に疑問を持ちながらも…懸命に職務に勤しむ彼らたち。この世の…社会保険制度の在り方に異議を唱える一冊。誤魔化して保護を受ける人間たちとケースワーカーたちの戦い2023/07/11




