出版社内容情報
内田 康夫[ウチダヤスオ]
内容説明
浅見光彦のもとに届いた一通の招待状。それは、芸能界の大物加堂孝次郎が箱根の別荘で開く晩餐会の案内だった。そこでは二年続けて不審な死亡事故が起きていた。浅見への依頼は不吉な事態を阻止してほしいというのだ。今をときめく十二人のスターが顔を揃える中、パーティーは始まった。しかし加堂の姿はなく、俳優の永井が毒殺される。悪夢の一夜の始まりだった…。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京生まれ。1980年『死者の木霊』でデビュー。歴史・文化・社会問題等を織り込んだ抒情豊かなミステリーで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
20
お金持ちの別荘に招待された客人たちが次々殺されていく…って定番なんだけど好きなんよねー。というわけで選んだ本書…再読やった(苦笑)犯人役のキャラが登場した時点で大体の筋を思い出す始末。そこからは細部に目を凝らしつつ読み進める。忘れていた部分を「ほ〜ぉ」なんて再認識するのもまた楽しい。この作品では、探偵役を除いて他のキャラたちが俳優、芸人というのがポイント。芸能界での力関係、恋愛関係の表裏、そして彼らの演技力が王道パターンを破ってくれる。いつもの旅情ミステリ&浅見光彦を期待している人にはハズレかも?2018/01/15
やな
11
初出は昭和62年。みんな大好き浅見光彦が主役のクローズドサークル。同じ別荘に閉じ込められるのは芸能界の一流のスター達!こんなの面白くならないはずがない。読んでて幸せ…。あと、後書きで内田先生が自作解説をしていますが、こちらもかなり面白い。要約すれば「最近、書評家の連中は新本格だとかばかりを褒めそやしているがナメんなよ。そんなもんワシにも書けるわい。クローズドサークル?書いたろうやないかい。余裕やで」ニュアンスとしてはこんな感じ。スゴい!この絶対的な自信と負けん気が彼を大作家に仕立てたんだな。逆に感動した。2018/02/12
クルミ
9
浅見光彦がパーティに招待される。幼馴染を誘って出席。芸能界の大物・加堂孝次郎が箱根の別荘で開く晩餐会。今をときめく12人が顔を揃える。そこで殺人か事件が起こる。外とは連絡出来ない状態だと言う事に気づく。人の恨みってそれぞれ。他人からしたら理解できない部分もありそう。2025/01/14
しんた
9
初めて読むの著者の館もの。新鮮だった。ただ動機も不自然だし、トリックもいまいち。2021/01/16
まり
8
図書館本。いつもと雰囲気の違う作品だったけど、これはこれで面白かった。ちょっとドタバタ劇なところはあったけど…。これってドラマ化されてるのかな?めちゃ2時間ドラマ見てる気分で読めた。2022/06/13