出版社内容情報
長谷川 卓［ハセガワタク］
内容説明
二ツ森伝次郎たち戻り舟同心は憤っていた。一件の子供の拐かしから、残忍な人買い組織を五十年間野放しにしていた疑いが浮上したのだ。やがて、伝次郎の右腕・鍋寅の死んだ倅・吉三が、その存在に気付いていたと知る。御用聞きとして一人真相を追い、志半ばで斃れたのか…。子供たちと吉三の無念を晴らすため、捕物に命をかける熱い爺が、弔い合戦の火蓋を切る！
著者等紹介
長谷川卓［ハセガワタク］
１９４９年、小田原市生まれ。早稲田大学大学院演劇専攻修士課程修了。８０年、群像新人文学賞を受賞。２０００年には『血路―南稜七ツ家秘録』で角川春樹小説賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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baba
33
シリーズが進むにつれ新しいキャラが加わり益々面白い。話は幼児誘拐と胸が痛むが型破りな伝次郎と真面目な息子はそれに振り回されながらも庇ったり、そっと軍資金を差し出したりと優しい思いやりに温かくなる。孫の正次郎もめげずに飯をお代りする姿にホッとする。2017/05/01
jima
16
一件の子供の拐かしから、五十年間野放しにしていた残忍な疑いが浮上。再任用の仲間も増え、豊かな経験、技術が生き生きと描かれる。2021/09/14
蕭白
6
シリーズ３作目。登場人物のキャラがしっかりしてきて、新たな登場人物もあって、物語の世界が深くなってきたように思います。2019/01/23
あき
0
今回は極悪非道な事件で、遠慮会釈なしに乗り込んだ永尋掛りの意気や良し！大奥を騙るのはちょっとやり過ぎな気も。今回は事件が公にできない性質のものだからお咎めもなしってことなのかな。「誰そ彼刻」「彼は誰刻」、夕刻の呼び方は色々あるなかで、タイトルを「逢魔刻」にしてるのも良い。魔に行き逢ってしまった子供たちが哀れ。2020/08/18
ひろちゃん
0
今回は極悪非道の悪人相手。戻り舟一同が一丸となって挑む。頑張れ✊‼️2019/06/13
