内容説明
古より伝わる名硯をただ同然で入手し、骨董商『咲花堂』に持ち込んだ屑拾いの広吉。店主の上条綸太郎に、硯を水に沈めると月が浮かぶ仕掛けを見せられ、突然ある夢を思い出す。平城京の世、自分の花嫁が攫われる夢だ。一方、広吉を探す娘がいた。病身の彼女は表から届いた彼の声が気になり…(「湖底の月」)鏡、刀、春画。骨董とともに舞い込む事件を、綸太郎が明るく解決!
著者等紹介
井川香四郎[イカワコウシロウ]
1957年、愛媛県生まれ。中央大学卒。時代小説『露の五郎兵衛』で小説CLUB新人賞を受賞する。シナリオライターとして活躍する一方で、精力的に時代小説を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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