内容説明
強風吹き荒れる大伝馬町で、火の手が上がった。青柳剣一郎たち風烈廻りの働きで小火に済むが、数日後、今度は通旅篭町で付け火未遂が起きる。しかも、犯人を目撃した男が刺された。当夜の風向きからすると、狙いは牢屋敷の解き放ちか!?死罪で入牢中の五人と関係の深い者を探る剣一郎。やがて、事件の真相が人の心に棲む“善と悪の奥深さ”にあると気付くが…。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。87年『絆』で日本推理作家協会賞を、90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
119
風烈廻り与力・青柳剣一郎「善の焔」32巻。良かったですね、修次さんは凄いですね騙されてしまいました、麻吉に思いが通じて良かったです。小町屋、およう、一太の善と悪良い結末だったのかな。2015/10/06
いつでも母さん
58
青痣与力32巻目。今回も、ものすごく良い!リハビリの為とは思いつつも、心を鬼にした修次の想いも辛いだろうさ。周りからは冷たく裏表のある奴だと思われて(でもね、ちょっとはほどほどにしなくちゃね。せめてお隣さんには分かってもらわないと・・)脳梗塞の義父が存命中、手を貸した方が早いし、世間の目も気になったものだが、これがリハビリなんだ。と自分の我慢と比べっこしたのを思い出した。麻吉もその想いと忘れていた記憶を思い出してほんとに良かったよ~小町屋の裏の顔、さすがは青痣与力だわねぇ。収め方が巧いわ!2015/09/22
夢子
17
仏の店主が、悪に染まった話でした。女の為に悪になってしまう、怖いです。相変わらず、青柳剣一郎はカッコ良いですね2024/11/22
RAKUSI
9
今回読みやすく、一気に読了しました。一つの小火から推理され、意外な結末に。面白かったです。2015/11/16
やじかな
9
青柳シリーズ。読んだのは2作目です。サクサク読めるテイストなので、あっという間に読了。途中で、最後はつながるんだろうな、とは思いました。でも、修次の仕打ちのシーン、落とし所への伏線描写があまりなくて、なんだかなーと。最初、本気でいたぶってるのかと思ってしまいましたよ。2015/11/05
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