内容説明
並木一刀流の遣い手である雄之助の妹・留以は仕合中、女武芸者に怪我を負わされた。無慈悲な仕打ちだった。留以の友で岸裏道場の門弟であり、大店の呉服屋・田辺屋の娘であるお咲は憤り、女武芸者を挑発する。一方、田辺屋の主・宗右衛門と長男・松太郎は、お咲の嫁入りを巡って意見が対立。宗右衛門が秋月栄三郎を頼ってきた―。“取次屋”の面目躍如となる妙案とは!
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。以後、演劇制作や舞台作品の脚本を執筆、『水戸黄門』などのテレビの人気シリーズも数多く手掛けた。2010年、『取次屋栄三』(祥伝社文庫)でデビュー以来、独特の心地よい物語を描き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
119
取次屋栄三「合縁奇縁」13巻。さすが栄三郎さん、新兵衛さんとお咲さんを結び付けました、何時もより爽やかに、微笑ましい結末でした。2015/01/26
やま
93
取次屋栄三14作目 2014.12発行。字の大きさは…小。女の意地、月下老人、合縁奇縁の3話。 気楽流の印可を受けた剣客・秋月栄三郎は、自身の手習い道場から岸裏道場へ出した愛弟子のお咲が、師範代の松田新兵衛への一途な想いが朴念仁に通じるか心配です。そんな折にお咲は、別式女の黒木綿江と岸裏道場で仕合する事となり、その結果は真に呆気ない完勝であった。その遺恨によってお咲が誘拐され、新兵衛が救い出すが、このあと新兵衛は、大きな決断を……。 此度は、1冊すべてお咲の笑顔と驚きの物語です、すごく読みやすかったです。2020/05/20
優希
43
面白かったです。色々起こりますが、最後は予定調和で終わるのですね。安心して読めます。2022/05/16
み
29
おぉぉ(^.^)良かったね♪お兄さんもカッコいい、そんな風な思慮があったとは。栄三さんは良い結末はないのかな?2016/03/23
ドナルド@灯れ松明の火
15
このシリーズは読みだすと止まらず、すぐ次の作品に手が伸びる。もうすぐ最新刊に到達するのが怖い。お咲に伸びる悪の手。栄三郎の支援で遂に新兵衛がお咲と結ばれる。良きかな。 お薦め2020/06/08