内容説明
女好きで惚れっぽい扇問屋の若旦那安吉が、また惚れた。いつもなら嫁にと騒ぎ立てるのに、今度ばかりは静かである。不安になった主が、相手を調べて欲しいと依頼した男こそ、萬稼業の素浪人・矢吹平八郎である。平八郎が尾行を始めるや、安吉は食詰め浪人に襲われた。安吉は恋敵に頼まれた者だろうと言うのだが…。“情”が清々しい、読み心地抜群の傑作時代小説。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以降、刑事ドラマ、時代劇を中心に四百本以上の作品を手がける。時代小説家としても人気シリーズを多数執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
97
素浪人稼業「岡惚れ 」10巻。マイペースの平八郎さん、今回は行きつけの居酒屋「花や」がらみ、安い日当・二食・徳利1本、情と心意気良いですね~。2014/10/16
ベルるるる
13
「花や」のために雇われた平八郎。顔なじみの常連客にからかわれる平八郎がかわいい。2016/07/22
あかんべ
8
相変わらず生活の苦しさから、安い仕事を引き受ける。あれだけの剣を使えながら食うだけでせい一杯とは哀しいね。2014/10/12
とく たま
4
その日暮らしの浪人が、ひもじさをかこちながらも、日傭取で命を張り、様々な人生をよき方へ導く!感動の連載小説。2021/10/25
goodchoice
2
相変わらずの平八郎のペースがのんびりしていて楽しい。それにしてもいろんな人がいるものだ。2014/09/07