内容説明
桜田門外の変後、世間の空気が一変した。故郷を追われ、身一つで大坂の材木問屋を継いだ鉄次郎は、この機を見て鉄船造りを模索する。長崎で製鉄所を見て廻り、薩摩の志士・五代才助と意気投合。だが、その矢先に、思わぬ火事、幕府の介入、さらに厄介な人物の出現で、船の建造は揺らぎ始めた…。“てっぺん”目指し、幾多の試練に挑む鉄次郎。夢の船出は叶うのか!?幕末の大坂で商人の頂点を目指す男の一大痛快商売記、第三弾。
著者等紹介
井川香四郎[イカワコウシロウ]
1957年、愛媛県生まれ。中央大学卒。時代小説『露の五郎兵衛』で小説CLUB新人賞を受賞する。シナリオライターとして活躍する一方で、精力的に時代小説を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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