内容説明
夜鷹の稼ぎ場所・柳原堤で、凍りついた男の死体が発見された。男の自業自得なのか、それとも凍死に見せかけた殺しか。探索で謎の夜鷹紫の影が浮かびあがるのだが…。“江戸の検屍官”こと、北町奉行所定町廻り同心北沢彦太郎が医師玄海、絵師お月とともに、事件の隠された真相に迫る!医学ミステリーと時代小説の融合で話題のシリーズに、傑作長編登場。
著者等紹介
川田弥一郎[カワダヤイチロウ]
洋の東西、時代の新旧を問わず医学ミステリーの世界を描き続ける実力派である。1948年、三重県生まれ。九二年『白く長い廊下』で江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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akiko
4
江戸時代の検屍官に興味が湧いて読んでみた。ところがこれは1作目ではなかった。やはり事件や人物がよくわからない。事件そのものも、無理があるように思う。この後は読むべきか?どうしようか⁉︎2022/03/15
はな
4
出場者が多すぎて、しかも偶然も多すぎて誰が誰だか訳が分からず。何度も挫折しながら半年以上かかってしまった。レイプや身売りばかりで最後まで楽しめず。2018/06/11
こすもす
3
昔の検屍って「ふむ~~」な気持ちで読み終わった。検屍と推理と江戸時代 てんこ盛り、次の展開もありそうな終わり方でした。2012/09/13
未明
2
登場人物は作者の分身・代弁者とも言える存在だけど、この本を最後まで読んで「このシリーズでは玄海が一番“そう”なのかな?」と思った。長編の最後のどんでん返し的な部分はこの話でも健在。途中、描写で「ひょっとして…」とひっかかりつつも「今までシリーズ中に何回も名前が上がっていた人物だし、まさか」と否定したのに!まさかだったよ!この助平親父がっ!お玉のことも含め、現代ならとても赦されないことなんだけど、まあ時代が時代だし…って思えるのが、このシリーズのいい所かも?何もかも白黒つけるのは、とても疲れることだと思う。2013/03/10
ゆ〜や
2
前回よりは面白かった。多分捕り物の部分が前回よりも多かったのと、あのうっとうしい意地の張り合いが少なかったせいだろう。しかし、結局あそこまでして捕まえたのに・・・まだ続きそうです。2012/09/18