内容説明
「蓬莱山の黄金」「鬼道の力」「空海の秘法」を巡る争奪戦が熾烈さを増すなか、東北・花巻で「鬼道の力」の鍵を握る美女鬼奈村典子が何者かに拉致された。精神ダイバー九門鳳介、密教術の天才僧美空、再び魔神として甦った黒御所らに次の一手はあるのか。やがて彼らが艮―東北を目指した時、腐鬼の流れをくむケセン族の暗躍が始まった!とてつもなく面白い空前の超伝奇小説。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、小田原生まれ。東海大学卒。77年『カエルの死』でデビュー。84年に発表した『魔獣狩り』三部作(祥伝社文庫)で伝奇小説の金字塔を打ち立てる。89年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、98年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞、2012年『大江戸釣客伝』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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miubw
1
空海、義経、半蔵などが出てくる過去編が描かれ物語を前に進める力を感じた。金と日本史という視点も面白い。中尊寺金色堂と黄金の茶室か。毒島と伊羽の人間味も描かれてなかなか良い感じ。前々巻からの新キャラ金犬もだいぶ物語中心に入ってきた。2023/01/21
ほにょこ
1
★★★☆☆ 毒島と早苗の再会は大きな転機になりましたね。ひるこも登場。ひっひっひ。猿翁と四郎の出会いも面白かった。歴史上の有名な人物が関わっていた場面が挟まれたりして、時間的なスケールも大きいです。2020/12/02
渡邊利道
0
ぞくぞく腐鬼眷属が、過去に渡って登場(毒島シリーズのひるこまで)。ちょっと半村良みたくなってきた。歴史上の場面を挟み込んでいく手法が意外と効果的。毒島が本気になっが、これって鳳介の時と同じようなパターンだなあ。とかまあいろいろ「同じかも」と思わせるところは多いのだが、それはこういう作家の場合言いっこなしかもしれない。2016/09/24
askmt
0
風呂敷広げるなぁ。外伝とか出るのだろうか。2012/06/28
kiiseegen
0
サイコダイバー・シリーズ、最高! 忘れた頃の新刊。文庫化10年越しで8巻目・・・。 続きが超気になってしまう。兎に角、面白すぎ。歴史上の人物が絡んできたし・・・次巻、楽しみ。2012/06/18