内容説明
急死した映画監督峠昌彦の親友井上は、湖を一望する山中の洋館を訪ねた。三年前、昌彦を育てた実業家朝霞千沙子が不審死を遂げた湖だ。館には「訪問者に気をつけろ」という不気味な警告状が届いていた。死んだはずの「大おばちゃま」の姿を見たと主張する少女。そして冬の雷が鳴る中、新たな死体が…。やがて残されたシナリオから浮上してきた意外な真実とは。
著者等紹介
恩田陸[オンダリク]
仙台市生まれ。早稲田大学卒。91年、第三回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。以後、多彩で軽やかな作風と煌めく感性で読者の圧倒的な支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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utinopoti27
119
湖を見渡せる場所に建つ洋館を舞台に、曰くあり気な人物たちが集合します。これは偶然か、あるいは仕組まれたシナリオなのか? 「来客を告げるベルが鳴った」という短い書き出しが不穏な雰囲気を醸し出します。嵐の夜、雷に浮かぶ女の姿、ベルと共に訪れる意外な人々、正体不明の死体・・。謎が深まる展開に、この先何が現れるのかドキドキです。ただし、ここからが恩田ミステリ。散々煽っておいて、オチがどうにもすっきりしません。一見消化不良気味の収束こそ恩田流の真骨頂なのかも。「竜頭蛇尾」は彼女にとっての褒め言葉だと解釈しましょう。2017/12/22
aoringo
94
訪問者に気をつけろのメッセージ。山奥の冬の洋館に死体が一つ。タイトルの通り続々と人が訪れる。一応は解決したけれど、細かい謎は読者の想像で補完するのも恩田ミステリーの定番。謎解くぞ!と構えずあれこれ思いを巡らしながらゆったりと読むことができました。本格ミステリーがお好きな方には物足りないし納得できないところもあるのだろうけれど、私は恩田さんの癖のない品のある文章が大好きなので満足です!2022/10/14
hideko
86
ぎゃー!やられた! 「訪問者」だからそっちばかりに気を取られていた。 小野寺が解いてくれると期待していたに… 結局、昌彦も千砂子も本当に事故死なの? 他殺なの?真実は闇の中。 陸さん、お得意のうやむや… でも、最後まで密室で引っ張って行くのはさすが。2017/07/10
りょうこ
74
結構さっくりと面白く読めた!癖のある老人たちとの微妙な駆け引き。リアリティがあるようでて無いようでて、しっかりと物語を読んだ!って感じ。ラストもまぁ好きな方です。やっぱ恩田陸さんの本は面白いですね!2015/01/13
NADIA
63
恩田陸のクローズドサークルもの。嵐の山荘特有のハラハラドキドキ感はなく、恩田陸っぽいまったり感が漂う。優雅に時間を過ごしている人たちの余裕みたいな。真相という点では「ユージニア」よりは近いところを見せてくれたように感じた。「ももいろのきりん」・・・ピンクのクレヨンで耐水強化したきりんだったかな・・・?小学生時代に読んだこの本を無性に読みたくなった。2016/11/17




