内容説明
定年間近の捜査一課島田直治警部補は、二十七歳の青木達也警部補と事件捜査に邁進している。警察官僚の青木は現場にこだわり、昇進を拒み続けている。一方、島田の義父も一警察官として交番勤務を全うし、今は死の床にある。二十五年前、島田の親友であった沢木刑事が殺された事件に、奇しくも関わり合う三者三様の警察人生とは?警察組織の暗部を描く傑作。
著者等紹介
西川司[ニシカワツカサ]
1958年、北海道生まれ。大学中退後、アメリカやアジア各国を放浪。帰国後、ニッポン放送「夜のドラマハウス」脚本公募で入選し、脚本家としてデビュー。以降、ラジオ、テレビドラマの脚本、漫画原作、小説など、ジャンルを問わず活躍。2010年『刑事の十字架』(祥伝社文庫)で、本格警察小説を描き脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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