祥伝社文庫
臥竜の天〈中〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396335885
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

奥州の葛西・大崎一揆を扇動した疑いで秀吉の勘気を被った伊達政宗だったが、死装束をまとい一世一代の演技で危機を乗り越えた。だがその後、盤石と思われた豊臣政権に、朝鮮出兵の失敗や跡継ぎ問題など陰りが見え始める。政宗はその隙をつき、関白秀次と急接近するが…。天下の趨勢を臥したる竜のごとく睨みながら野心を持ち続けた男の苛烈な生涯。長編歴史小説。

著者等紹介

火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、出版社勤務を経て88年『花月秘拳行』でデビュー。99年『全宗』が吉川英治文学新人賞の候補に。以後歴史・時代小説の旗手となり活躍。2009年には『天地人』が大河ドラマ原作に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

如水

37
奥州仕置直後~秀吉死去迄。分かりやすく言えば奥州覇者となった政宗、大減俸喰らいます😱と言ってもギリギリの判断した時には薄々気付いてる感が…それでもタダでは転ばない。葛西・大崎の一揆の先導したり、関白秀次謀反の加担疑惑の際には逆ギレして見たり😅正しく題名の通り『臥竜』となった期間がこの中巻に当たります。話のキーは『中央集権派VS地方分権派』。この二つの豊臣派閥の目論見が分かると政宗の立ち回り方にも有る一定の理解は出来ますが…反骨心満々やん💦まぁそれでこそ政宗。下巻は臥竜がどう天に昇るのか❓に注目を。2020/07/19

アイゼナハ@灯れ松明の火

27
中巻は葛西・大崎一揆の扇動、朝鮮渡海、関白秀次への接近と、危ない橋を渡りながらもあくまで領土拡張に向けた試みを繰り返す政宗の姿が描かれます。恐るべきバイタリティ。試みに敗れ、危機一髪の窮地を切り抜ける姿は流石だと思うものの、本貫の地を失ったり、有力な家臣を喪くしたりと、回を重ねる毎に確実に条件は悪くなっている訳で・・・それでもあきらめないところが政宗の凄味ですね。ラストではいよいよ秀吉が死に、政宗の待ち望んだ大乱の兆しが・・・臥竜は天に昇れるか。続きは次巻で。2010/11/20

ayafuya-papa

8
豊臣秀吉没までを描いた中巻です。一揆を扇動して奥州の領土を広げようとしたり、豊臣秀次に接近したりするものの、上巻から続く最悪パターンの中を進みます。が、その度に大名ながらにかぶいて危機を乗り越えていく様は、どこまでも野心を持ち続ける男のど根性と見受けました。まだ下巻がありますが、さらにどんな策謀で野心に向かうのか早く読みたいです(^_^)2016/07/10

ひろ

8
伊達政宗のというより、豊臣政権内の派閥争いの話が多かったように感じたけど、よく知らなかった部分ではあったし勉強になった。決して屈することのない野心と大胆さ、思惑どおりに事が進まない場合の引き際の潔さと切り替えの早さ、何というか、バランス感覚の良さがとにかくすごい武将だなーと強く感じた。秀吉の死によって活路は見いだせるか…次はいよいよ関ヶ原の戦いだろうか、下巻が楽しみ。2013/10/25

naolog

7
段々成長する政宗がまぶしい。上方の文化や趣味をきわめ、出るときでないときを見極め。2016/07/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/610144
  • ご注意事項

最近チェックした商品