内容説明
同心株を買い、北町の同心になったばかりの浪人野蒜佐平太。拝領屋敷にはいまだに前任者の寡婦と幼い息子が住んでいる。彼を成り上がりの闖入者と敵視する小者までも同居。奉行所でも臨時雇いのように助っ人仕事ばかりである。さぞかし居心地が悪かろうに、佐平太はいたって茫洋としている。しかし彼にはある遠大な目的が!義理人情と剣が光る傑作時代小説。
著者等紹介
逆井辰一郎[サカサイシンイチロウ]
1945年、北海道生まれ。ちゃき克彰のペンネームで、「銭形平次」「八丁堀の七人」「子連れ狼」など多数のテレビ時代劇脚本を執筆。平成21年、『風早幻四郎聞香剣』(学研M文庫)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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