祥伝社文庫
日本の地下人脈―戦後をつくった陰の男たち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396333683
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0195

内容説明

満洲を支配した革新官僚岸信介は人心掌握術を学ぶ。上海で軍需物資を確保し、巨万の富を得た特務機関長児玉誉士夫は金をばらまく術を知る。A級戦犯をからくも免れた彼らは、いかにして黒幕として君臨し得たのか?戦後の政財界を牛耳るに至った「地下人脈」の全貌を明らかにするとともに、今につながる日本の暗部を衝く、戦慄のルポルタージュ復刊。

目次

第1章 海軍人脈と中曽根康弘(一つの言葉と、一つの光景;弁舌人脈―華やかな演説に惚れた人々 ほか)
第2章 上海人脈と児玉誉士夫(戦後政治は上海感覚;児玉機関とその幹部たち ほか)
第3章 満州人脈と岸信介(宗教人と政界人と;満洲官僚人脈の発生 ほか)
第4章 “引揚者”が戦後の日本を変えた(“満洲系人”の活躍;元満洲官僚の“戦後” ほか)
第5章 特務機関からGHQへ(満洲特務機関とGHQ;スパイたちの戦後は ほか)

著者等紹介

岩川隆[イワカワタカシ]
1933年、山口県生まれ。広島大卒。卒業後、梶山季之率いるトップ屋集団に所属し、『週刊文春』『週刊女性』などで活躍し、作家へ。政治、経済から競馬ものまで、幅広いジャンルでペンを揮った。『海峡』『神を信ぜず』などが直木賞候補作となった。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

18
中曽根康弘、児玉誉士夫、岸信介などの人脈を露わにしているが、あまり興味を引かなかった。2020/08/10

コブタ

5
日本国の裏面史の一部。各章で一冊の本になるような内容だと思う。週刊文春トップ屋さんたち、芸能ネタも面白いけどこういう裏の指導者を暴くのにも力を入れたらどうだろう。2021/03/04

Ikuto Nagura

1
私が子どもだった80年代、自分の祖父も含め70才以上の人たちは、今よりもっと怖い存在だったと思う。頑固で偏屈だけど、長老らしい威厳があった。思えば、彼らは壮健な20~30代を戦争とともに過ごし、多くは従軍し死地に赴いていった。その経験の遺した疵が、戦争を知らぬ世代には計り知れない影響を彼らに与えたのであろう。敗戦を屈辱と捉え再戦を企む者、戦中も戦後も金儲けに奔走する者、侵略を恥じ平和を希求する者。それぞれが、協力し、牽制しながら、戦後の復興を果たした。しかし戦争の疵は今も塞がれぬまま、私たちは呆けている。2015/12/25

讃壽鐵朗

1
日本の裏面を知って怖ろしくなる

Hiro A

1
一皮むける経験。 戦後の日本はなぜ発展したのか。 GHQは日本人を骨抜きにする政策を日本にビルトインしたが、それでも日本が発展したのは、「満州」や「上海」で修羅場を経験した人間がたくさんいたし、国民が戦争という大変な経験をしたからか。 しかし世代交代が進み、日本はGHQが当初目指した姿に60年かけてなってしまったのかもしれない。 元は昭和61年発刊の古い本であるが、勉強になった。 2010/09/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/59501
  • ご注意事項

最近チェックした商品