内容説明
見知らぬ相手から送られてきたAVを再生すると、愛する由香のあられもない姿態が映し出された。問いつめる周二に、「心と身体は別のものとして考えてほしい」と答える由香。これはどういう意味なのか?周二は怒りと嫉妬に煩悶しつつ、自暴自棄となって未知なる性の深淵に足を踏み入れていく。その先に待ち受ける真の楽土とは…。名手が描く傑作性愛小説。
著者等紹介
勝目梓[カツメアズサ]
1932年、東京生まれ。数々の職業を経て67年芥川賞候補、69年直木賞候補となり、74年「寝台の方舟」で小説現代新人賞を受賞。以後常に情念に衝き動かされる人間像を描き続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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