内容説明
「霊たちが憩う闇が、都会から失われているんや」現代の陰陽師である石田千尋が、森を削りビルを建築中の現場を哀しげに見やった。その森は図らずも数百年間、江戸を守り続けてきた結界でもあった。それゆえ、幽界と現世の境界が破られ、ここ東京・六本木に“瘴気”が充満しているのか?見えざる者を見、聞こえざる声を聞き、霊たちの無念を祓う魑魅魍魎小説。
著者等紹介
浦山明俊[ウラヤマアキトシ]
昭和33年、東京浅草生まれ。國學院大學卒。「週刊朝日」記者を経てフリーライターに。文芸・民俗・社会問題・医学を中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アヤネ
3
知人に貸してもらった本。「迷える霊や魑魅魍魎たちに幸せの道に立ってもらう」のがモットーの、現代の陰陽師・石田千尋の。1話完結で5話。どの話も少し繋がっている。最終話「不忍池の怪」で1から5話の話の流れをまとめたようだ。ワトスン役の小島もなかなかいいキャラだった。2013/04/09
sakura*
1
表紙が独特なので読むのをためらっていましたが、いざ読んで見ると面白くて周りが気にならないくらいに物語に引き込まれていきました。 舞台は現代、主役は陰陽師と設定的にはありふれたものですが、読んでる人への説明が絶妙で物語の進行を妨げないのがすごいです。 2013/11/16
琵音
1
全体がゆる~く繋がった短編集。現実離れした事件の内容なのに、妙に生活感というか現実味を感じる。そこが読んでいて楽しかった。それに終わり方も後味がいい。この本で出てきた警察官の武田クンや鳶の頭はまた出てきてくれないかな。2011/03/23
いちみ
1
現代の陰陽師として実在の石田千尋さんというひとを主役に据えた、フィクション(ややこしいな)。 帯書の超絶絶賛っぷりに受けて、思わず購入してしまったが、、、本文もそれなりに面白かったのでマル2006/04/12
まきはは
1
つまらない