内容説明
未明の海に、車が飛び込んだ。自殺か、事故死か?他殺の可能性が否定されれば、警察の捜査は終了する。だが、生保・損保にとってはそれからが問題だ。事故死だと生保二社で一億二千万、損保は五千万で計一億七千万の支払い。自殺だと生保六千万、損保ゼロ円。もし遺書を隠匿して、遺族が事故死を主張したら…。現代の錬金術ともいえる保険金詐欺の実態を描く。
著者等紹介
今子正義[イマコマサヨシ]
1937年、広島市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。大映東京撮影所助監督兼シナリオライターとして活躍。その後、損保全社出資の大手保険調査機関で管理・経営に携わる
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