内容説明
レジリエンスエンジニアリングを現場で実践した事例を数多く紹介することで、その取組みの指針を示す。自然災害対応、ガス供給インフラ、医療、情報システム、建設、鉄道、9.11テロからの復旧などにおいて、どのようにレジリエンスエンジニアリングの考えを応用・実践したかを解説。これらの事例からレジリエンスエンジニアリングを産業の現場にどのように取り込むか、その示唆が得られる。
目次
困難化しつつある目的に到達するための創発的手段―安全と持続可能なための社会的レジリエンス
大規模技術システム(LTS)の安全オペレーションのための記述と対処法―最初の省察
根本的および状況的サプライズ―レジリエンスの意味にかかわる事例研究
説明責任を果たせる原子力安全を実現するためのレジリエンスエンジニアリング
安全パフォーマンス測定システム―レジリエンスエンジニアリングからの理解
適応的パフォーマンスから学習するためのフレームワーク
レジリエンスはマネジメントされなくてはならない―レジリエンスアプローチを含む安全マネジメントプロセスの提案
レジリエントな社会技術システムの設計が抱える課題の事例研究
レジリエンスエンジニアリング理論とチームパフォーマンスの理論的解釈の整合化に関する考察
脆弱性を認識したレジリエンスの設計
レジリエントパフォーマンスのセンサー駆動型発見、グラウンド・ゼロ
レジリエントな組織になるために
著者等紹介
Nemeth,Christopher P.[NEMETH,CHRISTOPHER P.] [Nemeth,Christopher P.]
学術博士。Applied Research Associates社のカテゴリー3主任研究員。複雑で高リスク条件下での技術的業務、個人認知・分散認知の研究手法、ならびに情報技術がシステムレジリエンスを強化あるいは劣化させる要件などが主たる研究対象領域
Hollnagel,Erik[HOLLNAGEL,ERIK] [Hollnagel,Erik]
学術博士、南デンマーク大学教授ならびに南デンマーク地方品質向上センター主席コンサルタント、ニューサウスウエールズ大学(オーストラリア)客員フェロー、リンショッピン大学(スウェーデン)名誉教授。1971年から現在まで、いくつもの国々の大学、研究機関、産業組織で、原子力発電、宇宙航空、航空管制、ソフトウェアエンジニアリング、医療、陸上輸送などの分野での研究業務に従事。研究対象分野は、産業安全、レジリエンスエンジニアリング、事故調査、システム的思考、認知システム工学など
北村正晴[キタムラマサハル]
東北大学名誉教授、株式会社テムス研究所所長。1942年、盛岡市生まれ。1970年東北大学大学院工学研究科原子核工学専攻博士課程単位取得退学。同年、東北大学工学部助手、1992年東北大学工学部教授。原子力プラント監視診断技術、ヒューマンファクター研究などに従事。2005年3月東北大学定年退職。東北大学名誉教授。2005年4月より東北大学未来科学技術共同研究センター客員教授。2012年3月株式会社テムス研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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