内容説明
本所三笠町で若い女の死体が見つかった。死後硬直の解け具合から死後二、三日と判断された。疑わしいのは、三人。女を身請けした勘右衛門、情夫の千吉と役者の長次郎。鳩尾に殴打の痕が見つかり、その拳の大きさから千吉が下手人と疑われるが…。北町奉行定町廻り同心北沢彦太郎は医師玄海、絵師お月と共に、“死体が語る”謎を解く!時代医学推理の傑作。
著者等紹介
川田弥一郎[カワダヤイチロウ]
昭和23年三重県生まれ。平成4年、『白く長い廊下』で第三十八回江戸川乱歩賞を受賞。以後、医学推理の舞台を江戸、平安、中国宋代に広げる作風で、斯界の注目を集める
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感想・レビュー
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dice-kn
6
マンガで知って原作読み2冊目です。短編集で話が読んだマンガとほぼダブりましたが、登場人物の性別や関係がちょっと違ってました。初めに読んだ新鮮さのためか、マンガの方がしっくりきたような・・ジャンルは推理小説になるのかな。マンガで主要人物のイメージができ上がってしまい、若干違和感が出てしまったのでマンガの方を追っていこうと思っています。(基本的に原作主義の私には珍しいですね・・)2021/02/27
miyako
3
彦太郎=ムッツリデカ(同心)、玄海=下半身リア充中年医師、お月=ビッチと見せかけて純情エログロ絵師 のとんでもない人たちがばかりですが、実は最強はお園さんだと思うのです…。2011/11/24
zuccalove
2
先に、闇女を読んでしまった。 こちらの方が先だったようです。シリーズで何冊か出ているようなのでゆっくり読んで行こうと思う。 検屍は、闇女よりは短めですが時代背景を考えるとよく考えられていると感じました。 検屍は、繊細なのに口調などは少々荒い感じがしますが同心なのでそんなものかな。2015/11/19
ゆ〜や
2
微妙。話は面白くないことはないのだが、いかんせん主人公の彦太郎に魅力がなさ過ぎる。検死はすごくても、捕り物はダメで、取り逃がす、殺される、死なれる。などなど・・・同心としてどうよ?あと玄海と張り合うのはいいのだが、毎度毎度でうっとうしいし、話もそんなやり取りで中々テンポ良く進んでいかない。矜持は大事だが、あれではただの子供の喧嘩みたいで、無様。唯一の救いはお園さんが癒し系なこと位かねぇ。2012/09/10
kazukitti
2
マンガとは若干違う内容でしたが、連載漫画としての通りのよさを優先した形になったんだと思います。これはコレで興味深く読めました。個人的には長編よりも、連作オムニバス向きかなぁという印象です。2011/10/17