祥伝社文庫<br> 歳三奔る―新選組最後の戦い

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祥伝社文庫
歳三奔る―新選組最後の戦い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396328665
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「歳さん、俺たちはどちらかが欠けると駄目なんだ」慶応四年(一八六八)一月、負傷した近藤勇に代わり、土方歳三率いる新選組が鳥羽伏見の戦いに敗れ、江戸に逃れた。恭順か抗戦かに揺れる江戸城で、近藤は「甲府城は戦国の時代より天下を決する要衝」という話を聞く。やがて、甲府城へ官軍が進軍する報が…。同じく甲府に向かう新選組。だが、そこに大きな誤算が。

著者等紹介

江宮隆之[エミヤタカユキ]
1948年、山梨県生まれ。中央大学法学部卒業。89年『経清記』で歴史文学賞、95年『白磁の人』で中村星湖賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

63
新しい!新選組の土方歳三を描いた小説で、ここをクローズアップするとは…なかなかの強者だと思う。これまでの新選組が実質的な終焉を迎え、新たなカタチで迎える明治新選組の始まりの予感を漂わせたこの頃。京都の新選組の活躍を描くわけでもなく、土方歳三の最期を描くでもなく、近藤勇との永遠の別れを描くでもない。甲陽鎮撫隊となって甲府城へ向かう彼らの期待と不安、夢と現実が哀愁たっぷりの姿で描かれている。組織を纏める者として言葉にできないことが多すぎる。絶望的な状況で、彼ら新選組は、土方歳三は、何を思っていたのだろうか…。2023/07/29

小雀✡ずーっと積読減強化月……

6
鳥羽・伏見の戦いから甲陽鎮撫隊勝沼の戦いを丁寧に描いている珍しい作品だと思います。 この甲陽鎮撫隊の甲州行きほど、新選組の戦いの中でイライラするモノは無いし、ついタラレバを思ってしまうモノも無い。新選組が揃って新選組として戦った最後の戦を是非、読んで頂きたい。。池田七之助の最期に落涙。2014/11/19

ユミリ

3
図書館。あいうえお読書の「え」。完全にタイトルだけで借りました。歳さん…!新選組といえばわたしには大河ドラマの印象がとっても強くて、大好きな耕史さんが土方をやっていたから土方といえば耕史さんなんだよなぁ。もちろんこれもキャストは大河メンバーで脳内再生されましたともwでもDVD全巻持ってるのにまだ全部観終わっていないという体たらく。なのでもちろんこの辺は観ていないから、余計な知識なしで読めた。近藤さんがちょっと頼りなくて図に乗っててイラッとしてしまった。わたしの中の素直で真っ直ぐな近藤さんとは別人だった。2015/04/16

rei

2
王政復古の大号令の朝から始まる。鳥羽伏見を経て江戸への帰参後、甲府へ出陣するに至るまでがたっぷり描かれている。甲州戦争についてこれほど集中して描かれているものも珍しいんじゃないだろうか?参戦した隊士たちがそれぞれ「新選組」を名乗りながら戦うシーンは見どころだった。ただ甲州戦争で敗走後からがなんかバタバタとあっけなく、袂とわかつ隊士との心情のやりとりなどもちょっと物足りない。あと「歳三奔る」のタイトルはどうだろう?確かに奔ったけどあまりそこ印象に残ってないんだけどなぁ。2012/04/30

しろろぞ

1
鳥羽伏見の戦いから甲州勝沼の戦いまでという短期間をがっつり書いており、特に甲府の事情を詳しく書いているのが珍しいと思った。ただ肝心の土方は当然甲州では戦う場面が無いのが残念。でも土方が指揮を取った鳥羽伏見の戦いを最初に描き、近藤が指揮を取った甲州の戦いを最後に描くのはあらすじにもあった「二人が一緒にいないと」という言葉を表現しているようで印象深かった。http://memoria1.blog.fc2.com/blog-entry-128.html2013/10/01

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