出版社内容情報
姫鏡台に封じられた(名探偵)浅見光彦の初恋…
ある日突然、浅見光彦の許に大きなダンボールが届いた。中味は姫鏡台。送り主は浅見の初恋の相手・夏子だった。戸惑いながらも淡い思いに引きずられるように、現在彼女が住む田園調布へ赴く。ところが、そこで浅見を待ち受けていたのは、夏子の死の知らせだった。鏡台に残された彼女の謎の言葉とは? (「鏡の女」より)鏡にまつわる抒情溢れる推理小説集。
内容説明
ある日突然,浅見光彦の許に大きなダンボールが届いた。中味は姫鏡台。送り主は浅見の初恋の相手・夏子だった。戸惑いながらも淡い思いに引きずられるように、現在彼女が住む田園調布へ赴く。ところが、そこで浅見を待ち受けていたのは、夏子の死の知らせだった。鏡台に残された彼女の謎の言葉とは?(「鏡の女」より)鏡にまつわる抒情溢れる推理小説集。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京生まれ。コピーライター、CM製作会社社長を経て、1980年『死者の木霊』で、推理文壇にデビュー。以来旺盛な執筆活動を展開。名探偵・浅見光彦の活躍するシリーズでは、溢れる詩情で、圧倒的な読者の支持を得ている。『鏡の女』は鏡にまつわる事件を浅見光彦の名推理が解く短編集である。著書に『終幕のない殺人』『薔薇の殺人』(いずれも祥伝社文庫)など多数
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
59
浅見光彦シリーズ第12弾。鏡をテーマにした3作の中短編集だが、作者自身が短編は苦手と話している事からも、数少ない貴重な短編集であろう。どの作品も設定自体は面白いと感じるのだが、いつものシリーズとは勝手が違う。「鏡の女」はホラーテイストで、背筋が寒くなる事は間違いない。「地下鉄の鏡」も、結局光彦が幾つもの考えられる事件の背景から、唐突に予想した事柄が真相である。「透明な鏡」だけ密室の状態で遺体が見つかり、人間関係や時間経過にも推理のやり甲斐はあるが、肝心の鏡との関係がピンとこない等どれも今一つと感じられる。2017/10/18
十六夜(いざよい)
11
「鏡の女」「地下鉄の鏡」「透明な鏡」という鏡に纏わる三作を収録した短編集。いつもの長編でさえサクサク進むのに、短編だとさらにさらっと読めすぎて印象が薄くなってしまうのが残念。夏子さんは何故あんなクソみたいな旦那と結婚したんだろ。2018/11/14
椿
3
鏡をテーマにした短編3つ。昭和61年発表の作品。国電、ワープロに時代を感じたよ。長編に慣れてるからか、あっさりと読めてしまった。2014/09/10
抜け忍1号
1
2005年9月8日に読了。浅見光彦シリーズの短編集で、鏡をテーマにした3つの物語を収録。一つ目の「鏡の女」では、初恋の相手から届いた鏡台が導く謎の展開が描かれている。二つ目の「地下鉄の鏡」では、地下鉄の鏡が鍵となる事件が浅見の推理を試す。三つ目の「透明な鏡」は、密室での出来事と鏡の役割を絡めたミステリー。全体的に詩情溢れる描写と、鏡を通じて浮かび上がる人間ドラマが特徴的な作品になっている。2005/09/08
kyhitsuji
1
初浅見光彦シリーズ読了。鏡にちなんだ事件の短編集。あまりに平凡に感じてしまい、ファンの方には申し訳ないけどハマりませんでした。そしてなぜ長年読みたい本リストに入れてあったのか謎だった(--;)2017/03/15