出版社内容情報
著者[高橋克彦・篠田真由美・新津きよみ・草上仁・牧野 修・伏見健二・森真沙子・小林泰三・唯川 恵] 温泉■旅館の離れの座敷牢に閉じこめられた少女の正体。 人形■首を切る遊びに興じる少女。娘の狂気を知った母は……。 コンピューター■電脳内の架空の人物が、人間となって妻を連れ去り……。 研究室■四肢を拘束された女が心の中で増殖させた少年。彼は"世界"を憎んだあまりに――現実と隣り合わせの狂気の世界! 憑依した魂が発する恐怖を描いたホラー・アンソロジー!
内容説明
温泉→旅館の離れの座敷牢に閉じこめられた少女の正体。人形→首を切る遊びに興じる少女。娘の狂気を知った母は。コンピュータ→電脳内の架空の人物が、人間となって妻を連れ去り…。研究室→四肢を拘束された女が心の中で増殖させた少年。彼は“世界”を憎んだあまりに―現実と隣り合わせの狂気の世界!憑依した魂が発する恐怖を描いたホラー・アンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっち@カープ女子
36
ホラーアンソロジー9編。狂気を持った魂が憑依しての恐怖を描いている。こういうの何冊も読んでいるので既読の話が何編かあった。もう買うのやめよう(失笑)2015/05/09
Yu。
19
その迷妄の執念たるや。。現実と虚構の狭間に囚われた人物描写にとことん翻弄され、酔わされてしまう9つの幻想ホラー。いずれも驚愕な逆転劇はもちろん、そこへ行き着くまでの緊迫感たるや、もう素晴らしい 。で、個人的のお気に入りは、これぞ王道的現代怪談な内容で、いつでも何度でも愉しめる「ゆきどまり」。最後の最後まで振り回され続け、ダメ押しの強烈なラストはスタンディングオベーションもの「人形遊び」。ほんの些細な事なのに。。妄想が膨らみすぎて破裂する様が痛すぎる「口が堅い女」。2014/11/11
のりすけ
17
小粒ながらもホラーとしてはきちんと成り立っている。怖いかと訊かれたら…こわくはないですけどねーって返事になるかと。サクッと読めて時間つぶしにはちょうど善きよ。2020/06/30
Spok
7
ゆきどまり、でもない作品が多々ある。しかし全体的に面白いとおもう。「少女、去し」では何が出てきたのかが興味深い。2017/01/24
MILKy
6
【売】再読。2000もの。ホラーアンソロ。当時、唯川恵目当てでBOゲットしたもの。ひと昔前の作品。その唯川恵の分身は、新潮ーため息の時間にも収録。久々に読んでもコレは覚えていた!やっぱり安定の唯川恵!他もチラホラ覚えているものも。最後に分身でシメるだけに、そういうドッペルゲンガー的要素の濃い話がいくつか。そういう思い込みが実在になってしまった的な。前と同じく、篠田真由美は好きになれず。新津きよみは女特有イヤミス感が悪くない。終末のマコトはやはり気味悪く、また読みたいとは思わない。2020/07/04