内容説明
「登茂子を初めてイカせたのは俺だからな」ひとつ年上のマトシにそう言われ、登茂子はフット笑う。そう言われて、自然に笑っても大丈夫な関係に、安心する。もしも相手がマトシでなかったら、似たような言葉を、重たく恩着せがましく発言する人だったなら、「あれは嘘」と言ってるだろう…(「エクスタシー」より)。官能を哲学する水島裕子が綴る愛の短編集。
「登茂子を初めてイカせたのは俺だからな」ひとつ年上のマトシにそう言われ、登茂子はフット笑う。そう言われて、自然に笑っても大丈夫な関係に、安心する。もしも相手がマトシでなかったら、似たような言葉を、重たく恩着せがましく発言する人だったなら、「あれは嘘」と言ってるだろう…(「エクスタシー」より)。官能を哲学する水島裕子が綴る愛の短編集。