内容説明
名城と謳われる城々には奇怪な伝説がよく似合う。姫路城、江戸城、金沢城…語り継がれた秘話から見えてくる、歴史の隠された断片。
目次
1 天下を狙った戦国武将の無念―名古屋城・熊本城・七尾城・江戸城・躑躅ケ崎館・安土城(家康を呪い続けた“金の鯱”―名古屋城;銀杏の木に宿った清正の怨霊―熊本城 ほか)
2 美しき女性たちの怨念―姫路城・一乗谷城・徳島城・松江城・福井城(『甲子夜話』に記された十二単衣の妖魔―姫路城;織田信長を憎んだ美貌の側室―一乗谷城 ほか)
3 暴君に虐殺された人々の呪い―原城・宇都宮城・松山城・岡山城(虐殺された切支丹の怨み―原城(島原)
宇都宮・釣天井裏の死体―宇都宮城 ほか)
4 藩主を襲った大異変―仙台城・宇和島城・金沢城・佐賀城(伊達藩お家騒動の怪―仙台城;世にも苛烈な宇和島藩総奉行の怨念―宇和島城 ほか)
5 この世にあらざる怪異の正体―富山城・鳥取城・松本城・平戸城(愛妾を惨殺した佐々成政の武運―富山城;“兵糧攻め”で食人鬼と化した人々―鳥取城 ほか)
著者等紹介
井上宗和[イノウエムネカズ]
1924年、愛媛県生まれ。1955年、日本城郭協会を設立。日本とヨーロッパの城郭研究をライフワークとする傍ら、写真家としても活躍した。2000年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。