内容説明
勝者は常に、己の都合のいいように歴史を書き換え、『正史』とする。本能寺の変から三十三年後の慶長二十年(一六一五)、比叡山に一基の石燈籠が寄進された。そこには“ありえない名前”が刻まれていた…。ベストセラー『本能寺の変 秀吉の陰謀』で「光秀の冤罪」を証明した著者が、新史料を駆使して描く「光秀の復讐」。豊臣家滅亡のために、彼が選んだ究極の決断とは?
目次
第1章 明智光秀の生涯を再検討する
第2章 明智光秀から天海僧正への転生、その道程
第3章 徳川幕府中枢との黒い接点
第4章 関ヶ原の合戦と天海
第5章 家康の死を乗り越えて
第6章 日光東照宮と天海
著者等紹介
井上慶雪[イノウエケイセツ]
茶道・歴史研究家。1935年、東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業後、株式会社電通に入社。1978年、井上デザイン事務所設立。拈華菴茶道文化研究会主宰。華道・東池坊茶花教授。茶の湯文化学会会員。明智光秀公顕彰会会員。茶道の研究から「本能寺の変」の真相を描き、斯界に衝撃を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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