内容説明
引退を表明していた歴史作家・望月真司のもとに、幕末の動乱期、公武合体の象徴にもなった皇女和宮の「謎」が持ち込まれる。その「謎」とは、和宮の肖像写真とされる人物が別人であることや、発掘された遺体から、なぜか左手首だけが失われていたことなどを告げていた。調査を開始する望月。やがて、謎に包まれた和宮の生涯と、和宮に関わる人物たちの発言、行動から明治維新最大のタブー“天皇すり替え”の核心が浮かび上がってきた!
目次
1 不可解な写真と法名
2 消えた左手首
3 「和宮像」のミステリー
4 殺害された皇女
5 謎の神社
6 孝明天皇を拉致せよ
7 力士「旭形」の正体
8 盗まれた歴史
著者等紹介
加治将一[カジマサカズ]
1948年、札幌市生まれ。米国でのビジネスを経て、帰国後執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とも
28
★★★☆すでに作家の本を何冊も読みついだので、特に天皇に関わる日本の正史は、改ざんの歴史であることは学んだ。なので、当作を読んでそれほどに驚きはなかったのだが、世にある多くの作品で維新の裏で外国勢力、特に英国に操られていたというものが多い。もちろん当作でもそこは踏襲はされているのだが、その海外勢の裏を欠くところに爽快感。2018/08/25
しーふぉ
17
明治天皇入れ替わり説とか、出口王仁三郎は有栖川宮熾仁の落胤説とかはそんな訳あるかいと読む。和宮の左手がどの絵や像にも無いのは何でなのか?これだけどれにも無いとなると実際に無かったのかな…2023/06/11
ばんだねいっぺい
16
眉唾物だが、やっぱり面白い。こういうのは、きな臭ければきな臭いほどよい。2016/04/17
メッシ♂
4
和宮を取りまく謎を解く事で明治天皇入れ替わりの裏付けようという話。 和宮は明治天皇の父で孝明天皇の妹、許婚は有栖川熾仁、夫は徳川家茂。 彼女の周りには謎が多く、一つ一つ解きほどいていく。 どうもシリーズ最終話のようで急に終結した感は否めない。 また是非別の視点からも切り込んでほしい。2016/09/07
じょーもん
2
加治将一さんのは ほとんど読んでいるけれど。いつもとっても興味深く面白いと思うけれど…元アサヒビール社員の私…今回だけは うーん?(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾だわ!2017/03/05