内容説明
源平、戦国、江戸・幕末…歴史は時代の「脇役」たちに作られた。
目次
第1章 戦国編(細川晴元―飾り物の天下人であることに気づかず無神経な行動で没落した男;甘利虎泰―志なかばで散った武田家の忠臣;松永久秀―信長も手こずらせた戦国最凶の奸物 ほか)
第2章 江戸・幕末編(沢村惣之丞―不運で命を散らした坂本龍馬の片腕;有馬新七―尊王攘夷の志半ばで寺田屋に散った;池内蔵太―将来を期待されながらも水没死した坂本龍馬の同志 ほか)
第3章 源平編(平清盛―先見の明に優れていたが天皇を長とした武士政権を築き損ねた;源行家―戦に負け続けた陰謀家;平忠正―時代に乗り損ねた一本気な武人 ほか)
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業、同大学院博士課程修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。比較文化的視野を用い、幅広く日本史・日本思想史などを研究する一方で、長年にわたって旺盛な執筆活動を継続中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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河瀬瑞穂@トマト教司祭枢機卿@MMM団団長
20
時代を彩った脇役たちの紹介。それぞれの人物について簡潔に解りやすく書いてありますので興味深い一冊でした。しかし、信長に「その茶器よこせ」と言われ、それを拒否して茶器と一緒に自爆するじーさん、ワイルドすぎだ(笑)2013/09/16
金吾
17
主役になり損ねたような人もいますが、失礼ながらメインは主役にはなり得ない人かなと思いました。弥助、葛西晴信が面白かったです。2021/12/21
ゆっち
3
歴史上有名な人物は相当数いるが、そのリストに上がってこないような策士達について書かれていた。個人的に一番気になったのは、唯一の黒人武士で信長の家来だった「弥介」(やすけ)。本能寺の変では信長の息子を守ろうと、明智に攻められながらも、忠誠を尽くしたが、キリスト教徒だった彼は自刃できない。捕えられ、母国に返されたが、彼の人生など、描きようによってはドラマにでもなりそうな話だと思う。100人の生き様が紹介されているが、少しずつなので、これをきっかけにもっと知りたいと思った。2014/07/30
綿貫 一郎
1
有名な人も何人かいるが基本的にマイナーな人物が紹介されている。 自分が一番の好きなのは島左近だが、沢山の物語があるのでこれを機にきっかけに詳しく知りたい人物だらけです。2018/03/18
オノ版図
1
ここから興味が深まり、読書世界が広がりそうな甘い予感にどきどき。しかし、読み終えてから表紙を眺めても、どういう人物だったかお名前で思い出せない方が多く、苦笑した。歴史好きとの会話の中で、さらっとお名前が出てきたらきっとかっこいい方ばっかりです。2014/10/17