内容説明
ビルの谷間に、人知れぬ寺社の片隅に…東京にはあなたを歴史の旅人にするタイムカプセルのような空間がある。神田明神、浅草寺、将門塚、万世橋停車場、鈴ケ森刑場…街角に残る歴史ミステリーを探る。
目次
第1話 江戸の京都を探訪する
第2話 下町の現世利益神とパワースポット
第3話 江戸の富士山の秘密
第4話 江戸・東京の怨霊を追う
第5話 新旧世俗の塔の謎
第6話 火葬場三百年史
第7話 皇居を囲む銅像百年戦争
第8話 地図の空白域を歩く
第9話 江戸・東京の刑場を探る
第10話 都心の鉄道廃駅紀行
著者等紹介
竹内正浩[タケウチマサヒロ]
1963年、愛知県生まれ。1985年北海道大学卒業。JTBで20年近く旅行雑誌『旅』などの編集に携わり、各地を取材してまわる。退社後、得意な地図や近代史研究を活かし、作家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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saga
65
永くJTBに勤務した著者のディープな東京案内。ブラタモリでも紹介された場所があり、何となく既読感を持ちつつ読み進めた。TVでは紹介されることのなさそうな小塚原や鈴ヶ森の刑場跡。三昧と呼ばれた火葬場の話は、三昧聖を主役にした高田郁『出世花』が思い出された。江戸からだいぶ時代は下るが、「都心の鉄道廃駅紀行」にもそそられる。コロナが終息したら、ぜひ訪れてみたい。2020/11/07
yamatoshiuruhashi
21
東京に残る「江戸」の遺物を教えてくれる全10章。京都を模した江戸、江戸・東京のタワー物語など。地方在住者にはちょっと馴染みがたいところもあるが、当然ながらそれぞれの土地に歴史があり、現代の人々が住まい活動する土地にも以前は別の意味や暮らしがあったことを改めて思い出す。2017/05/05
コーデ21
14
東京の街角に残る歴史ミステリーが丁寧に綴られていました。近年、都内散策を趣味としているので見知ったスポット(富士塚など)が出てくると、そうそう!と思い起こすこと多し。ただし火葬場や刑場などはあえて避けていたスポットかも💦 銅像や鉄道廃駅などの知識も全くなかったので勉強になりました。でもわざわざ出かけたいかと言うと、そのへんはややビミョウ~😀2021/03/06
カツ
5
火葬場と刑場の話がなかなか面白かったな。2018/01/21
みーすけ
4
再読だったことに驚いた。いまだ富士塚には登れてません。2015/11/17