内容説明
著者はスタンレー電気で赤色・緑色LEDを開発・事業化。青色LEDの実現を夢見て、58歳で日亜化学に転職。早くも2カ月後に青色LED量産化のリーダーとなった。青色LED開発の舞台裏を克明に記録した、経営工学の生きた教科書。
目次
第1章 スタンレー電気、世界一へ
第2章 青色LED前史
第3章 青色LED、発明を製品へ
第4章 販売戦略
第5章 異色の企業、日亜化学
第6章 日亜化学、世界のトップへ
著者等紹介
小山稔[コヤマミノル]
1934年東京生まれ。59年(昭和34年)、東京理科大学理学部化学科を卒業し、スタンレー電気に入社。半導体技術課課長、技術研究所主任研究員を経て、88年に副所長。この間、78年の世界一明るい赤色LED、黄緑色LEDの開発・実用化で実質的なリーダー役を果たした。93年1月スタンレー電気を円満退社。2月1日、日亜化学工業に入社。技師長に就任し、半導体・LED部門の責任者となった。93年11月、見果てぬ夢と言われた青色LEDの実用化を世界で初めて達成。その後も、純緑色LED(95年9月)、青色レーザーダイオード(95年12月)、白色LED(96年9月)と、世界を驚かす技術と製品を世に送りだした。97年常務取締役。2001年3月、66歳で退任、顧問に就任した。2004年顧問を退任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hajime Ito
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著者の小山氏が中村修二さんが青色LEDを開発した後にスタンレー電気から転職して日亜化学におけるLED事業立ち上げから可視光LEDでフィリップスとヒューレットパッカードを抜いて世界的No.1になるまでの軌跡をまとめた本。ノーベル賞受賞講演で中村修二さんが日亜化学創業者の故小川信雄氏を最も尊敬する企業家と語ったのが納得できました。日亜化学の仕事の仕方に興味がある人は間違いなくおすすめの本。2015/07/30
かつどん
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専門的で難しい内容でしたが、青色LEDの別な内面を知ることができました。2017/10/12