祥伝社黄金文庫
疲れない体をつくる「和」の身体作法―能に学ぶ深層筋エクササイズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 252p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396315450
  • NDC分類 780.7
  • Cコード C0177

内容説明

600年前に完成された日本の伝統芸能「能」と、アメリカで開発された最新のボディワーク「ロルフィング」に共通性があることを見出した著者。能楽師が高齢になっても現役でいられる秘密を「体のバランス」と「深層筋の働き」にあると言及、誰にもできるエクササイズを提案する。

目次

1章 能楽師は、なぜ高齢でも現役でいられるのか?(「能」の身体作法の秘密;世阿弥の教え「体と用」―「力を抜いたまま強弓を引け」;「能」に見る心と体の関連性)
2章 「和」の視点から知る、体の秘密(私たちの体も「陰と陽」でつくられている;陰陽から、私たちの体を知る;陽の背、陰の腹から知る日本人の体)
3章 ロルフィングで体をゆるめる(楽な体をつくる「ロルフィング」;体がゆるむメカニズム)
4章 疲れない体を能の動きから習得する(「腹」を活性化させる身体作法;大腰筋を活性化させる身体作法;「背」を活性化させる能の動き)

著者等紹介

安田登[ヤスダノボル]
1956年、千葉県生まれ。下掛宝生流ワキ万能楽師であり、日本で数少ない米国Rolf Institute公認ロルファーの一人。ワキ方の重鎮、鏑木岑男師の謡に衝撃を受け、20代後半で入門。現在は、国内外を問わず多くの舞台を勤めるほか、小学校をはじめとする学校での能の特別授業など、さまざまな形で能のワークショップを行なう。朝日カルチャーセンター講師、「日本と東アジアの未来を考える委員会」企画委員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tatsuya

21
知らない世界を知ってしまったという感覚になった。当たり前に使ってるこの身体でも、実は知らないことの方が多いということを思い知らされた。身体とは奥深く不思議な存在なんだね。自分なりの身体をつくりたい。それを趣味としてのフリースタイルフットボールに繋げていきたいと思った。2017/03/13

藤の香り

10
具体的なエクセサイズの話よりも、能の基本が少しわかったような気がする。身体の動きと筋肉の動きを意識して確認していると日常生活がノロノロしてしまった。これはこれで楽しい体験でした。2016/01/05

Moeko Matsuda

8
久々に読んだ、いわゆるハウツー本だが、まぁ、知らない世界のことを少し知れてよかったかな、という印象。能を題材にした和の動きをメインテーマにしつつ、解剖学的な身体構造や古典に登場する様々な話題なども合わせて取り上げている。和のエクササイズと銘打ってはいるものの、具体的に体を動かす際の指南は多くなく、どちらかといえば理論(著者のご自説を含む)が中心かな。いずれにせよ、改めて感じる和の稽古事の奥深さに、この本の内容を正しく実践するのは、やはり先生に直接教えを受けなければ難しいだろうなぁと思った次第。2016/07/28

G❗️襄

5
ゆっくりとした能の所作。演じるは体幹が出来てこそと聞く。本書では、高齢ながらもカクシャクと演じられる能楽師は深層筋(インナーマッスル)の養いにあると説く。自身に問いかけ働きかけ、意識して動かし、更に心に響かせバランスを養い、力みを消し緩みをもたらす事だ。あの美しい「舞」「謡」の秘密が明かされた。その上で、能の身体技法と相性の良いロルフィングをボディワークへの取り入れを勧めている。しなやかな身体作りが可能なようだ。こうなると、能のスポーツ性が浮上しかけてくる。新たな感覚で能と向かいあう気分が盛り上がる。2023/12/29

恥づい「自宅警備員」

3
能についてもっと知りたくなった。というより、そもそも能の作法や稽古の方法などを知りたくて本を探したのだけれど、見る側からの本ばかりで演じる側の本があるのか無いのか分からなくて、結局この本を手に取った。だから当然もの足りないのである。(´・ω・`)2014/12/06

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