内容説明
ちょっと目を凝らして「駅」を見てみると、そこには歴史を感じさせるさまざまなものが残されている。また、「駅名」には昔から伝えられてきたその土地の名前がつけられていることが多い。古から伝わる地名が次々と消されていく今、駅名は貴重な文化遺産といえる。本書を手に、ぜひ「江戸」を味わいに出かけてみてほしい。
目次
駅名から「江戸城」がわかる
駅名から「江戸の町」がわかる
下町は「橋」でつながっていた
江戸は「坂」の町だった―「坂」の駅名
江戸には「谷」も多かった―「谷」の駅名
「数」でわかる東京―「数」のつく駅名
「人」にちなんだ駅名
信仰の町 江戸・東京
ふるさとゆかりの駅名
動物にちなんだ駅名
東京の発展を象徴する駅名
東京で一度は行ってみたい駅
著者等紹介
谷川彰英[タニカワアキヒデ]
1945年、長野県松本市生まれ。筑波大学教授、理事・副学長を経て、現在ノンフィクション作家。筑波大学名誉教授。柳田国男研究から地名研究に入り、学界や学問の枠を超えた自由な発想で日本文化を探求。現地を歩いて地名の由来を解く手法で知られる。その他マンガ論・教育論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
獺祭魚の食客@鯨鯢
69
地元の駅名に古めかしい旧国名がついているのを不思議に思っていました。今や全国的知名度となった「武蔵小杉」はひと昔前はあまり知られていませんでした。「小杉」ではなかったのか。それは国鉄に同じ駅名があると混乱するからです。調べたら「小杉」駅は富山県にありました。おそらく川崎市の駅より先に開設したのではないかと思われます。 駅名も地名と同様に歴史の産物です。モダンな駅名より古色蒼然としている方が味わいがあり興味をそそられます。個人的には「高輪ゲートウェイ」より「高輪大木戸」の方がよかったと思っています。 2020/04/29
てっしー
6
なかなか面白かった!都会に恐怖心を抱く田舎者の私は、東京では一目散に目的地に行き、用件を済ませたらすぐに帰るので駅名なんざ一々関心も持たなかったけど、知れば意外と面白い。虎ノ門、赤坂見附、御徒町等多くの駅名が江戸城との絡みで付けられている事なんかは目から鱗。(東京人には常識?)お洒落な町青山が小大名青山忠成さんの屋敷だったなんて。市町村合併等で多くの古き良き地名が失われる中、駅名はそれらを留めておく貴重な役割を担っている事も分かった。無機質なトーキョーが少しは温かく感じられるかも。2013/06/03
Chikabono
4
諸説の話や名前の通りの場合が多く、あまり新しい発見はなかった。2019/12/03
たかしくん。
2
江戸川橋、溜池、業平橋辺りは、知らなかった内容でした。2012/08/21
恵
2
別に「謎」じゃないところは、ご愛嬌というところで・・・。こういう雑学系の本は、何となく読んでしまう。ずっと、シリーズも読んでるし・・・。2011/02/12