内容説明
ジャイアンツ一筋44年、その熱き想いと経験すべてを伝える。
目次
彼らはなぜ活躍できるのか?
プロ野球スカウトという仕事
才能を持ちながら消えた理由
プレッシャーに強い選手がしていること
運は引き寄せられる
伸びる選手に共通する性格
個性よりも大事な協調性
ここがちがう!一流選手と二流選手の練習
人を伸ばす監督、潰す監督
コーチとのつきあいかたで差がつく
親を見れば、伸びるかどうかわかる
著者等紹介
上田武司[ウエダタケシ]
1946年兵庫県生まれ、鳴尾高校出身。1964年、読売巨人軍に投手として入団。1966年野手に転向。V9時代、内野ならどこでも守れるスーパーサブとして活躍。1978年に引退、1995年まで一・二軍のコーチ、育成監督を歴任。1996年にスカウトへ転身。担当スカウトとして高橋由伸、内海哲也、チーフスカウトとして上原浩治、阿部慎之助、亀井義行らを入団にまで漕ぎつけた。2008年ファンサービス部長で退職するまで44年間、巨人を支えた。現在、野球評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
23
野手の場合は二軍から一軍への定着の条件は守備力だという。そもそも打撃は数多く打席にたつうちには目が慣れてくるのでヒットは打てるという。そしてレギュラーをつかむために大切なのは運というもの。代打で出されてヒットを打てるかどうか。このため日々の精進が必要である。投手の場合は精神的なタフさが重要。いままで鳴り物入りで入団した豪球投手が目が出ないのは精神的な弱さというのが多くのパターン。マウンドにあがるとまるで別人のようになってしまうという。みなそれぞれ可能性をもってプロの世界に入ってくるのにもったいない話だ。2016/08/10
姫
12
選手や監督ではなくコーチとして、そしてスカウトとしての視点。とても興味深く読ませてもらいました。昔々、将来の夢はプロ野球選手になることでした。毎日家の庭でバットを振って、愚かにもそれだけでプロ野球選手になれると本気で信じていました。今考えたらプロってどれだけ偉大か。でもそんなプロの集まりの中にも色んな人がいるんだなぁ。確かに自分の才能に寄り添ってしまってもプロになれる人もいます。でもそこでも上を目指すのなら。やっぱり自分の頭で考え抜くことなのかな、と思います。そしてそれは、あらゆる事に共通するのかも。2015/04/07
アメヲトコ
5
タイトルにやや偽りあり。プロ野球スカウトの仕事についての話かと思いきや、どちらかというとコーチ時代の裏話の方が多いです。G一筋の人なので基本G目線、栄養費問題を完全に他人事のように書いているあたりは圧倒的紳士ぶりです。2019/01/13
Koji Takahashi
3
元ジャイアンツの選手、コーチ、スカウトだった上田氏、背番号2でショートを守っていた記憶がある。野球に限らず、人として大事なことを「五心」として新人選手に教えていた。1.素直な心2.反省の心3.謙虚な心4.奉仕の心5.感謝の心選手として伸びるのは、1.精神的に強い2.考えて練習する紙一重の差をつけるのはこの二つですね。2012/11/22
Yamamoto Shinichi
1
一流と二流の違いは、長所を伸ばすこと、プレッシャーと向き合うこと、素直であること…。努力は量ではなく質が大事。 書いてあることは、野球界だけでなく、普通の企業でも通じるものがある。 どの業界でも一流になるために必要なことは変わらないんだな。2014/01/25