内容説明
虐殺、拷問、連続殺人…古今東西、人間ほど残酷な生物はいない。
目次
第1章 古代ローマの血塗られた惨劇
第2章 中世の暗闇に蠢く死霊たち
第3章 凄絶な愛憎ドラマ―ルネサンスの光と陰
第4章 身の毛もよだつ近世の地獄絵図
第5章 腐臭ただよう近代ヨーロッパの深闇部
第6章 狂気と呪詛に満ちた二十世紀の世界
第7章 残忍&非情!殺人鬼の恐怖
第8章 おぞましい現代人の悪業ファイル
著者等紹介
桐生操[キリュウミサオ]
パリ大学、リヨン大学でフランス文学・歴史を専攻。膨大な文献を駆使して、「悪女」と呼ばれる女性たちを新たな視点から見る人物評伝や、歴史の知られざるエピソードを意欲的に執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みや
34
世界各国で行われてきた残虐な拷問処刑や殺人、暴君たちの悪逆非道を紹介。興奮のゾクゾクが止まらない。人間はどうしてこんなにも人を徹底的に痛めつける術を思いつくのだろう。そして、躊躇いもなく実行し、喜んで鑑賞する。処刑が民衆の娯楽だった頃と比べて、人間の本質の部分が今もそこまで変わったとは思えない。何度読んでも大好きなのはペリルスの牛、エド・ゲイン、ゲイリー・ハイドニク。知らない事件が幾つもあり、特にキャメロン・フッカーが興味深かった。残虐な方法でしか快楽を得られない殺人鬼を可哀想だと思うのは罪だろうか。2019/10/13
hannahhannah
8
歴史上の拷問や処刑、殺人、呪いなどをセレクトして紹介。八割は知っていたが、内容が詳しいので面白かった。怪奇小説の『ヴィイ』そのものの話もあったので、脚色されている話も結構あるかもしれない。記録や文献を頼るしかないし。ペルシャの拷問・処刑がエグかった。そんな国に挑むんだから、そりゃスパルタの戦士も気合入るわ。THIS IS SPARTA!!!!!!!!!!!!!2016/01/16
あや
3
既刊からの再録集だが、片や再録されすぎのアグリッピナやメッサリーナ、片や処刑法、片や殺人鬼と、カテゴリも軽重も長短も違いすぎてあまりまとまった本ではなかった。それがわかるくらいこれ系ばっかり読んでる自分もアレなのかもだが…。2022/06/09
那智
2
いくつかの章に分かれており、詳しく、それでいて読みやすい文章でした。内容は、まさに“事実は小説よりも奇なり”。本当に自分と同じ人間がこんなに残酷な行為をしたのだろうかと思わず疑ってしまいます。近代だとほんの数十年前に起こった事件もあり、背筋が凍ります。2009/05/07
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
1
忘れた頃に読みたくなる本(笑)。……それにしても、世の中、本当にいろんな人がいて、いろんな残酷なことを思いつき、実行できちゃうんだなぁ~とうすら寒くなります(苦笑)2014/10/22