内容説明
人間の生死や信仰の問題を見つめた純文学からユーモア小説、軽妙なエッセイまで、多彩な執筆活動を続けた人気作家・遠藤周作。遺された作品群には、生きること・信じることが思わず嬉しくなる、珠玉の日本語が満ちている。
目次
第1章 どう信じ、どう愛するか(恋が破れる時、実る時;愛につきものの苦しみ;にくしみの愛情学)
第2章 弱い人間だからこそ面白い(笑いの特効薬;頭のいい落ちこぼれ;住処を見つける知恵)
第3章 生きるということ死ぬということ(老いのとらえ方;病気が教えてくれた;最期の日の迎え方;命を見つめて)
第4章 自分の中のもう一人の自分(弱者だけが持つやさしさ;あの人を棄てなかった理由;生きることは信じること)
第5章 いつも誰かに見つめられている(人間の心の底にひそむもの;こんな私がいた;自分を信じきる方法)
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923年東京生まれ。55年『白い人』で芥川賞受賞。95年には文化勲章受賞。生涯をかけて人間の生と死を問い続け、『海と毒薬』『沈黙』『深い河』などの作品群を発表する。その傍ら“狐狸庵山人”を名乗り、ユーモア小説や軽妙なエッセイも精力的に執筆、読者の熱い支持を得る。96年9月、急逝
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